モニターにこだわる人なら1度は使ってみたいモニターとして挙げられがちなウルトラワイドモニターですが、今年の1月くらいに意を決してHUAWEIのウルトラワイドモニターの「MateView GT」を買ってみました。

用途としては、ゲームや映画をウルトラワイドの迫力ある画面で楽しんでみたり、仕事使ってみようという感じです。
そして半年近く使ってみたのですが、結論から言うと自分には使いこなせなかったです。
ウルトラワイドモニターを使ってゲームをしてみましたが、ウルトラワイドモニターのアスペクト比に対応していないコンテンツが多いため、違和感のある画面でゲームすることになります。
しかも、モニターが横に長過ぎて使っているとだんだん首が痛くなるという問題もありました。
上記の問題があってウルトラワイドモニターを使うことを辞めましたが、それでも便利だと感じるところはあったので、ウルトラワイドモニターが役立つ人もいるでしょう。
なので、本記事ではウルトラワイドモニターを買う前に気をつけることも紹介します。
これからウルトラワイドモニターを使うか悩んでいる方は、本記事を読むことでウルトラワイドモニターが自分に合うかどうか分かるので、ぜひ参考にしていってください。
目次
ウルトラワイドモニターをやめた理由
主な理由としては3つです。
- アスペクト比に対応しないコンテンツがある
- 複数のモニターを配置するという環境を作りづらい
- 首が痛くなりやすい
それぞれ解説していきます。
アスペクト比に対応しないコンテンツがある
ウルトラワイドモニターのアスペクト比は21:9のため、使うデバイスによっては画面の両端に黒枠が出てしまいます。
Youtubeやテレビゲーム等、ほとんどのコンテンツのアスペクト比は16:9のため、21:9に対応していないコンテンツの場合に黒枠が表示されるのです。
PCで使えばアスペクト比を設定できて黒枠が出ることがないので問題ないですが、PS4やSwitchなど家庭用ゲーム機では設定できません。
せっかくウルトラワイドモニターを買ったのにディスプレイ全体に画面を表示することができず、しかも画面も小さく見えるので迫力に欠けてしまうことが残念でした。

結局、慣れてしまえばそこまで気にならなくなるかもしれませんが、16:9のモニターだと全画面で表示できることを考えると、ウルトラワイドモニターでわざわざ両端に黒枠を表示したままゲームすることに違和感を感じます。
そもそもゲームをしないという人であれば気にするような話ではありませんが、もしウルトラワイドモニターでPS4などのゲームをしたい場合はアスペクト比に対応してないことに注意してください。
複数のモニターを配置するという環境を作りにくい

ウルトラワイドモニターは普通のモニターに比べて横幅が長いので、もう一台のモニターを並べても実際のところ見づらいです。
これはデスクの奥行きが足りないことが原因かもしれませんが、デスクの奥行きが短いとモニターアームを使ったとしても見やすい位置まで調整させるのが難しく、モニターと自分との距離が近くなってしまい画面が見づらくなってしまいます。
ウルトラワイドモニターの画面は横に広いため、画面全体を視界に収めるにはデスクの奥行きが必要になってしまうんですよね。
ウルトラワイドモニター1台を視界に収めるのがやっとの状態で、もう1台のモニターを置いても視界に収まりきらないですし、見ようにもいちいち首を動かす羽目になるので疲れてしまうでしょう。

上下にモニターを配置する方法も試してみた結果、2つのモニターを視界に収めることは簡単になりました。
ですが、上のモニターを見る時に首が上向きになるので、この状態を続けていると首が痛くなってしまうデメリットがありました。
結局、複数モニターの環境にするよりウルトラワイドモニター単体で使う方が一番楽だったので、ウルトラワイドモニターを使った複数モニター環境を作るのは難しいという結論になります。
首が痛くなりやすい
モニターと自分との視聴距離が近すぎると、画面が視界に入りきらず、画面端と端を見る時に首を動かすので首が痛くなりやすいです。
モニターのサイズに対して適した視聴距離が作れないと首が自然と動いたり偏った位置になったりするのが原因だと思います。
僕が使っているデスクだと横幅は120cmありますが、奥行きが60cmなのでモニターの位置をデスクの奥に置いても若干距離が足りていないように感じました。

とは言え、モニターアームやキーボードスライダーなど、距離を作るための工夫はできます。
ただ、モニターアームを設置できるスペースがあるのか、設置できてもモニターを自由に移動させるスペースがあるのか等、必ずしも環境が作れないこともあります。
なるべく広いデスクでウルトラワイドモニターを使わないと目の疲れや首の痛みにも繋がるので、事前に自分のデスクにモニターを設置した時に十分な距離が保てるか知っておくべきでした。
仕事で使う分には使いやすかった

ウルトラワイドモニターを使っていて便利だと感じた場面は、仕事で複数の画面を表示する時でした。
21インチ〜27インチくらいのモニターだと、画面の幅が狭いので複数タブを同時に表示できる範囲に限界がありますが、ウルトラワイドモニターは横に広いおかげでマルチタスクがやりやすかったです。
34インチくらいのウルトラワイドであれば、モニター2台分の横幅をモニター1台で補えるので作業スペースが広がります。
そのため、ブラウザを開きながらメモ書きしたりWeb会議をしたり、1つのモニターで並行してできる作業が多くなったと思います。
作業スペースが広がると資料を見ながら作業をしたり、会議をしながら他のことをしたりマルチタスクが圧倒的にやりやすいです。
デュアルモニターでもマルチタスクはやりやすいですが、モニター1台だけで効率的に作業したいのであればウルトラワイドモニターはオススメできます。
仕事用で使うならウルトラワイドモニターは魅力的だと思いますが、ゲームなどのエンタメ用途でウルトラワイドモニターを全画面で楽しむならPC経由で使うしかコンテンツに対応できないので、家庭用ゲーム機やFire TV Stickを使いたい場合は別のモニターなりテレビを使うほうが後悔しないと思いました。
もしウルトラワイドモニターを買うなら気をつけること
デスクの奥行きは広い方がいい

まずウルトラワイドモニターの画面をストレスなく見るためには十分なデスクの奥行きが必要だと思います。
何故かと言うと、横長のモニターに対して自分との距離感が近すぎると画面が視界に入り切らなくなり、結果として眼の痛みや首の痛み、肩こり等に繋がってしまうからです。
映画館の最前列で映画を見たことある人は分かると思いますが、大きい画面に対して距離が近すぎると画面が視界に入り切らなかったり、眼と首が痛くなってしまいやすいんですよね。
僕が使っていたデスクが横幅160cm、奥行き60cmとかだったので、最低限このくらいの広さ、もしくは更に広いデスクにすれば問題ないと思います。
もっと言うなら、モニターアームも導入しておけば更に見やすくなると思います。
30インチ台のウルトラワイドモニターは基本的に重たいので、スペックに記載されている重量に耐えられるモニターアームを使うべきです。
この場合にオススメなのはエルゴトロンのモニターアームです。

値段は高いですが、30インチくらいのウルトラワイドモニターの重さにも耐えられますし、モニター自体を自由に動かせられるので便利です。
実際にウルトラワイドモニターをこのモニターアームで浮かせられたので、とりあえずモニターアーム使うならエルゴトロンがオススメです。
PCゲーム用に使うならスペックが必要
もしウルトラワイドモニターでPCゲームをやりたい場合、ハイスペックなゲーミングPCくらいのスペックは必要です。
でないと、モニターのスペック通りの解像度でゲームをやりたいと思ってもスペック不足で満足にプレイできず、画質を落とさないといけなくなります。
ウルトラワイドモニターでゲームをやるなら自分のPCのスペックで問題なくできるか確認しておくと良いです。
特にゲームをする時にリフレッシュレートを高く保ちたい場合、通常より高いPCのスペックが必要になるため、ウルトラワイドモニターのスペックを使いこなすためには結局のところ低スペックPCでは難しくなってしまいます。
まとめ

今回ウルトラワイドモニターで失敗した主な理由は用途に合わなかったところが大きいと思っています。
購入したHUAWEIのウルトラワイドモニターはゲーム用に特化したいわゆるゲーミングモニターでしたが、結果として横長の画面をゲームで使うことが自分には合わなかったという感想になります。
次にウルトラワイドモニターをリベンジするなら仕事用で使えるモニターを購入しておきたいです。
ウルトラワイドモニターは万人にオススメできるのか微妙なところですが、もし使うならひとまず仕事用で使ってみるのが一番効果を感じやすいと思うので、エンタメ用途より作業用途で使うことをオススメします。
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