2021年10月21日にXiaomi Pad 5が日本国内で販売された。
元々はグローバル版が9月に発売されていたので、待ちきれずグローバル版を購入した。
グローバル版も日本版も製品としては同じだ。
Xiaomi Pad 5は40000円程度で買える国内のAndroidタブレットで、ようやくiPadに対抗できる高性能なタブレットというところが特徴。
しかし、使って分かったのはiPadのようなクリエイティブ用途では使いづらいというところ。
代わりにiPadに劣るどころか勝っていると感じるディスプレイと、圧倒的な音質のステレオスピーカーを楽しめるので、エンタメ用途において最高のタブレットという印象がある。
そんなXiaomi Pad 5を使用してみたレビューをお伝えしていきたいと思う。
目次
特徴

ポイント
・11インチタブレット
・120Hz、HDR対応ディスプレイ
・クアッドスピーカー、DolbyAtmos対応
・Snapdragon860
・8720mAhの大容量バッテリー
・MIUI 12.5 for pad (Android™ 11ベース)
・認証は顔認証
・スタイラスペン、キーボード対応
・価格43780円
サイズは11インチで120Hz、HDR対応のディスプレイと左右に2つずつスピーカーを搭載。
DolbyAtomosとDolbyVisionに対応しているため、迫力あるサウンドと色鮮やかな映像を楽しめる。

独自OSであるMiUI 12.5 for Padを採用されており、タブレット向けのOSとして開発されている。

スナドラ860のスコアは570000ほどあるので、大抵のゲームも問題なくプレイ可能。
バッテリーも大容量のため長時間の使用も問題なし。
これだけ備わってお値段は43780円だ。
これ一つで映画館並みの映像と音質を楽しめると考えたらかなり安い気がする。
その他にも、純正のスタイラスペンとキーボードに対応しているため、仕事用として使うこともできる。
注意点としては、モバイル通信に非対応、GPS非対応なところがあるので、これらを求める人は注意しておこう。
あと、キーボードは国内で販売されていないので買うなら海外から購入することになる。
スペック

サイズ | 高さ:254.69mm,幅:166.25mm, 厚さ:6.85mm |
重さ | 511g |
ディスプレイ | 11インチ、1600×2560(WQHD+) リフレッシュレート120Hz HDR対応 |
カメラ | 背面カメラ:1300万画素 前面カメラ:800万画素 |
スピーカー | 4スピーカー、DolbyAtmos対応 |
プロセッサ | Snapdragon 860 |
メモリ&ストレージ | 6GB/128GB 6GB/256GB |
バッテリー | 8720mAh |
通信 | Bluetooth5.0 WiFi 802.11a/b/g/n/ac USB-C |
OS | MIUI 12.5 for pad (Android 11ベース) |
カラー | パールホワイト、コズミックグレー |
iPadの代わりにはならないがエンタメ用途だと強い
購入前にiPadとの比較をした記事を出したが、結論としてはやはりXiaomi Pad 5はエンタメ用途で使うほうが強いと思った。
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Xiaomi Pad 5とiPad第9世代の比較
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使って分かったが、iPadにあるGoodNotesみたいなノートアプリや写真加工アプリも揃っているわけでもないし、動画編集など重い処理もiPadの方がやりやすい。
純正のペンやキーボードがあるので文章を入力したり手書きで簡単にメモするくらいならできそうだが、総合的に見てiPadの方がクリエイティブな作業に向いている。
しかし似たような価格帯のiPad第9世代が相手なら、ディスプレイ、スピーカー性能でXiaomi Pad 5の方が優れているため、タブレットで動画や漫画を見たいならXiaomi Pad 5は高確率で満足できる。

Amazon Kindleなどで購入した漫画を大画面で表示できる。

Amazon Prime VideoもフルHDの高画質で見れる。

画面内の分割も可能なので、動画を見ながらWebサイトも見れる。
よって、エンタメ的な使い方においてはXiaomi Pad 5の方が良いと思った。
迫力のスピーカーと高品質ディスプレイ

11インチ120Hz対応のHDRディスプレイ、DolbyAtmos対応のクアッドスピーカーという、とにかくディスプレイとスピーカーがスゴい。

4万円でAndroidタブレットで120Hzディスプレイが使えるというのはかなり凄いと思う。
スマホでもこの値段で120Hzディスプレイは国内には存在しない。
120Hzを出せるということは画面のスクロールなどがヌルヌルになるので、滑らかな動作を体感できる。
120Hzも凄いのだが、HDR対応による色の表現力の高さも確かに感じられた。
どれくらい凄いのか、ディスプレイの画質とスピーカーの音質をiPad mini 6とFire HDで比較した。
iPad mini 6の画質と音質を比較


iPad mini 6だと画面が暖色寄りだが、Xiaomi Pad 5だと寒色なのでこっちの方が好み。
それだけでなくXiaomi Pad 5はHDR対応ディスプレイということもあり、画面の色の表現力が高い。
Xiaomi Pad 5は特に設定をしていなくても画像のような色になってくれる。
音質に関してはぶっちゃけiPad mini 6でも問題ない。
ただ、Xiaomi Pad 5の方が全体の音のバランスが良く、ボーカルがクリアな印象。
FIre HD 10(2021年モデル)の画質を比較

映画を見た時の色彩の違いが大きい。

彩度が低い映画だとパッと見て分かりづらいかもしれないが、アニメだと色はXiaomi Pad 5の方が鮮やかに見える。
音質だと圧倒的にXiaomi Pad 5が勝ってしまう。
Fire HD 10も一応Dolby Atmosに対応しているが、音が若干籠もって聞こえる。(値段を考えたら悪くないかもしれない)
2つのタブレットと比較してXiaomi Pad 5は音質と画質が優秀ということが分かったので、これから動画用タブレットを買う人にオススメできる商品である。
設定からイコライザの調節が可能

Xiaomi Pad 5の強みとしてはオーディオ設定からイコライザーの設定が可能なので、自分好みの音にできる。

タブレットを使ってイヤホンで音楽を聴きたい人はイコライザーで良い感じの音に変えられるので音楽視聴が捗ると思う。
こういった機能が標準で備わっている端末は少ないし、iPadはここまで細かくイコライザを設定できない。
こういったオーディオ部分の優秀さがXiaomi Pad 5の強みと言える。
顔認証のみなので外で使いにくい

Xiaomi Pad 5の認証方式は顔認証のみ。
ということは家での使用なら問題ないが、外で使うのは若干やりづらい。
同じ11インチタブレットだとiPad Air 4は指紋認証が使えるので、そこら辺はXiaomiでも対応して欲しかった。
そもそも家で使うつもりの人なら問題ないが、外でも使いたい人にはネックになる部分だろう。
国内だとアクセサリーが不十分

Xiaomi Pad 5は純正のスタイラスペンとあるのだが、何故かキーボードは日本では販売されていない。
海外の通販を利用すればキーボードを購入できるが、「何でわざわざ海外から買わないといけないのか?」という話である。
そもそもグローバル版を買っている僕が言えたことではないが、海外で買ってしまったために到着するまでめっちゃ待たされた。
海外発送はどうしても届くのに時間かかるし送料高いのがデメリット。
キーボード以外でも保護フィルムやケースなどはiPadと比べて充実していないのが辛い。
まとめ
Xiaomi Pad 5はこんな方におすすめ
- 動画視聴タブレットとして使いたい
- 高性能なAndroidタブレットを使いたい
- イコライザを使って音楽を聴きたい
Xiaomi Pad 5は圧倒的にエンタメ用途に向いているタブレットだ。
動画用のタブレットが欲しい人や、今持っているタブレットより高性能なAndroidタブレットが欲しい人、音楽視聴に使いたい人にもオススメできる。
ただ、iPadの方がクリエイティブ要素で強いので多用途で使いたいと思っている人だとiPadの方が向いている。
用途が決まった状態で買わないと結局使わないことになると思うので、少なくとも動画用途で使うつもりがないならあまり購入しても満足できないかもしれない。
もしXiaomi Pad 5を購入するなら、iPadとの違いを理解した上で購入を決めれば後悔しないで済むと思う。
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