1階にあるルーターから2階の部屋まで有線LANを繋げたい場合、単純に長いLANケーブルを使うのが一番簡単です。
ですが、そのままだとLANケーブルが邪魔くさくなるでしょう。そこで、工事の必要もなく、有線LANを2階まで快適に繋げる方法を紹介します。
実際に私が住んでいる家が2階建てなので、どのように有線LANを広げているのかも見せます。なるべく簡単に有線LANを2階に繋げたい方は、参考にしてください。
LANケーブルを2階へ繋げる方法
フック付き両面テープを使う
脚立を使って、天井に「ケーブル用の両面テープ」を貼り付ければ、LANケーブルが邪魔になることはありません。
ただ両面テープをLANケーブルに貼り付けるのではなく、フックで引っかけるのがポイントです。そういった両面テープがあるので、活用してみてください。
ただし、スリーエムの両面テープだと粘着力が弱いので、ニトムズの両面テープも貼り付けると安定感が増します。
うまいこと配置すればケーブルを真っすぐにして2階まで広げられるので、フック付き両面テープはおすすめです。
中継地点にスイッチングハブを設置する
複数のLANケーブルを2階に広げたい場合、スイッチングハブを使うと便利です。ルーターから1本のLANケーブルをスイッチングハブに接続すれば、そこからLANケーブルを拡張できます。
スイッチングハブには5つのポートがあるので、1階にあるルーターだけではポートが足りない方におすすめ。また、市販のLANケーブルでは長さが足りない場合でも、スイッチングハブを中継地点にすれば長さをカバーしやすいです。
設定不要で使えて、速度の低下もないのがメリット。近くにコンセントがないと起動できないのが難点なので、まずは配置したい場所の近くにコンセントがあるか確認しましょう。
LANケーブルはフラット型を使う
太いLANケーブルを使ってしまうとドアの隙間に入らない可能性があるため、フラット型のLANケーブルがおすすめ。私が使っているエレコムのフラットケーブルは薄さ1.4mmなので狭い隙間にも入ります。
先ほど紹介したフック付き両面テープはフラットケーブルと相性が良いので、組み合わせて購入するのをおすすめします。長さは最大30mなので、足りない場合はスイッチングハブで拡張したり、拡張コネクタを使うとよいでしょう。
可能ならメッシュWi-Fiを使う
必須ではありませんが、メッシュWi-Fiがあると家全体のネット回線を安定化させられます。
中継機はダメなの?
過去に中継機を経験した上で結論を言うと、圧倒的にメッシュWi-Fiの方が高速です。なぜなら、中継機はイーサネットバックホールに対応していないから。
イーサネットバックホールとは?
メッシュWi-Fiの親機と子機を有線LANで繋げることで、広範囲でも速度を落とさずに使える仕組み。
そもそもメッシュWi-Fiとは、複数のルーターを配置して広範囲にWi-Fiを広げる仕組みのことです。1階にある親機の電波を、2階にある子機が拾ってWi-Fiを広げられますが、親機と子機の距離が遠いと回線速度が落ちます。
しかし、親機と子機を有線で繋げばイーサネットバックホールが成立し、1階でも2階でもWi-Fiの速度がほとんど同じになるのです。それだけでなく、製品によってはLANポートが複数あるので、スイッチングハブとしての役割もあります。
私の場合、1階の親機から2階の子機にLANケーブルを接続し、子機からPCやNintendo Switchなどを有線接続しています。
要するに、イーサネットバックホールを適用したメッシュWi-Fiなら、無線と有線を安定かつ高速で使えます。
メッシュWi-Fiの詳細が気になる方は、下記記事を参考にしてください。
まとめ
1階から2階まで広げたいLANケーブルが1本だけなら、スイッチングハブは必要ないかもしれません。最低限、フラットケーブルとフック付き両面テープは必要です。
いずれも低コストで導入できるので、LANケーブルを2階まで広げたい方はぜひトライしてみてください。
また、購入するなら事前にLANケーブルの長さや、両面テープの数がどれくらい必要か目星をつけておきましょう。