突然ですが自作PCを組み立てました。何故いきなり自作PCなのかというと、メインPCが欲しくなったからです。
以前「GPD WIN Mini」というモバイルゲーミングPCを購入し、メインPCとして使おうとしました。しかし作業で使うにはUSBハブが必要だったり、長時間ゲームできるほどパフォーマンスがなかったりと、ところどころ不便です。
「そもそも自宅で使う頻度が多いならデスクトップPCにすればええやん」と思ったので、自作PCの組み立てを決行。たまたまYoutubeで自作PCの動画を見ていた影響もあり、モチベーションが高いうちにパーツを買いました。
実を言うと4年前くらいに1回だけ自作PCを組んだ経験はありますが、それ以降は全く自作に触れていなかったので、知識はゼロに等しいです。
初心者状態で自作PCにトライしてみたので、その感想を紹介していこうと思います。
構成について
使ったパーツとコスト
CPU | Ryzen 7 5700X | ¥26,380 |
GPU | 玄人志向 RTX4060ti 8GB | ¥57,373 |
マザーボード | MSI B550m PRO-VDH WiFi | ¥13,320 |
電源 | 玄人志向 80PLUS Bronze 750W KRPW-BK750W/85+ | ¥9,864 |
ストレージ | KIOXIA EXCERIA G2 1TB | ¥8,980 |
メモリ | CFD Standard DDR4 3200 16GB×2 | ¥8,264 |
ケース | Thermaltake S100 TG | ¥5,580 |
CPUファン | PCCOOLER K4 | ¥2,700 |
ケースファン | Thermalright TL-S12×3 | ¥2,205 |
Thermalright TL-C12C-S×3 | ¥1,669 | |
OS | Windows 11 Home | ¥12,000 |
合計 | ¥148,335 |
ヨドバシやAmazonのポイントも使用したので、実質13万円くらいで購入しました。似たような構成のBTOパソコンはだいたい15万円前後なので、自作の方が若干コスパが良いのかもしれない。
なぜこの構成にしたのか?
スト6やAPEXなど対人ゲームを快適にできるスペック、なおかつ最新ゲームをフルHDで動かせればいいと思ったので、価格の安いRTX4060TIを選びました。
慣れていない自作PCでいきなりハイエンドのグラボを使うのはリスクが高いですし、頻繁にゲームするかも分からなかったので、ミドルクラスの性能がちょうどいいです。
CPUはコスパの高いRyzen 7 5700Xや、そのほかメモリやストレージもコスパの高いやつを選びました。
サーマルテイクのケースもコスパが高いので使っていますが、正直もっとかっこいいやつにすれば良かったかもしれません。悪くないデザインですが、普通すぎる。
理想的なのは「Fractal Design」のウォールナット仕様のケース。めっちゃカッコいいですが、価格が高かったので断念しました。
やってみて苦労したところ
用語の理解が難しい
マザボの説明書を見ていても、SYS_FANだのJRAINBOWだの用語が多すぎて、それぞれを理解するのに苦労しました。要するに、パズルみたいに各パーツを正しい場所に差し込めばいいだけです。
それだけのことですが、初心者には難しい…
とはいえ作ってみてから動作確認までして問題なかったので、説明書をちゃんと見ながら作業するのは大事。マニュアルはネットからも拾えるので、組み立て前にじっくり読んでから作業する方が安全です。
もしくは組み立ての動画も参考になります。文章で見るよりも流れを確認しやすかったので、とりあえず動画を見て学ぶのも有り。
M.2 SSDを入れる場所が分かりづらかった
今まで2.5インチのSSDしか触れてこなかったので、自作で初めてM.2.SSDを使いました。最初は設置場所が分からず、ヒートシンクが付いていない方のM.2.スロットに設置していました。
ヒートシンクが付いていないスロットを使ってしまうと冷却できなくなり、性能が下がりやすくなります。メインで使うストレージなら、ヒートシンク付きのスロットを使っておけばOK。
Xのフォロワーさんから教えてもらって付け直せたので感謝です。説明書はよく読んでおこうと反省しました…
いきなりサポート案件
一通り組み立ててからFF15のベンチマークテストをしてみると、グラボから変な音がする。工事現場かな?と思うくらいグラボがうるさかったので、サポートに問い合わせたら交換することになりました。
ベンチマークテストして気づいたけど、グラボの音おかしくない? pic.twitter.com/4bsOnK84Hu
— ヤマ (@yamasan_esu) March 12, 2024
交換品にしてみたら音は静かになりましたが、コイル鳴き?のような音が聴こえる。原因を探ってみたら、電源ユニットの問題と気づきました。これもサポートに問い合わせて交換しましたが、症状は直らず。
やっぱりコイル鳴きするよな〜と思って色々と原因を探ったら見つかりました。 pic.twitter.com/T9DEXb6dnn
— ヤマ (@yamasan_esu) March 15, 2024
パーツの組み合わせが悪いのか何なのか分からずじまいですが、製品の特性上、音が出てしまうのは仕方ないらしい。
あとは電源を買い替えてみるのが良さそうですが、買ったばっかりのパーツを買い替えるのは癪なので、しばらくは我慢しようと思います。とはいえ、負荷の高い作業をしなければ静かなので許容範囲です。
しかしまあ初心者すぎたので、原因の特定をするのになかなか苦労しました。こういった苦労こそが自作PCの醍醐味なのかもしれません。
組み立ててみた感想は?
自作PCは意外と簡単だがギャンブル的なところもある
自分で組み立ててみるのは案外楽しいし、完成したPCには愛着が湧いてきます。面倒な要素が多かったものの、一度経験してみたおかげで自信は付きました。
マニュアル通りに組み立てれば問題なく作れるし、困ったときはネットに溢れているノウハウ記事や動画を見れば解決できます。とはいえ組み合わせるパーツによっては相性が悪かったり、しばらく使った後で不具合が起きたりと、不確定要素が多すぎる。
とりあえずケチらずに品質の高いパーツを使うのが無難です。購入前にAmazonでレビューを確認するのも大事。
今回交換したグラボや電源は、低評価レビューを見てみたらコイル鳴きしやすいと書いてありました。組み立て後の事故を防ぐために、使いたいパーツが信用できるのか事前調べしておきましょう。
「だったら最初からBTOパソコンにすれば良くない?」と思うかもしれませんが、それでも自作PCを組む理由があるとしたらロマンがあるからです。
自分好みの見た目にできるし、自由にパーツ交換できるカスタマイズ性が魅力。「自分が組み立てた」という事実だけでも値打ちものでしょう。
評判が微妙なRTX4060tiだけど満足できている
最初に悩んだグラボはRTX4070かRX6800XTでした。どちらも高性能なので長く使っていけそうだと思ったんですが、いかんせん価格が高い。
Apexやスト6ができる性能で十分だと感じていたので、5万円前後で購入できるRTX4060tiを選択。
評判があんまり良くないらしいですが、自分が求めているスペックを満たしているので充分かと。実際、エルデンリングのような要求スペックが高いゲームでもフルHDなら快適。
一応FF15のベンチマークテストもやってみて、非常に快適という結果だったので問題なく使えそうです。
次に自作PCを組むなら
- Mini-ITXのケースで組みたい
- ゲーミング感のあるパーツにしたい
- 電源ユニットは妥協しない
- カッコいいCPUクーラーにしたい
今回使ったパーツはコスパの高さだけで選んだので、デザインは度外視しています。とはいうものの、作り終わってから「もっとカッコいいデザインにしたかったな」と思ってしまいました。
まあ、初心者が自作PCを組むなら簡単に組めるパーツの方が良いと思うので、これはこれで良かったです。次はコンパクトな自作PCを組んでみたいので、Mini-ITXのケースにしようと思います。
難易度は高そうですが挑戦してみたい。