本記事では、ロープロファイルのメカニカルキーボードのメリットとデメリット、ノーマルプロファイルの違いを解説します。
ロープロファイルキーボードは薄型で携帯性も優れており、多くのユーザーに好かれている印象です。ただ、打鍵感についてはノーマルプロファイルの方が優れている面もあります。
それぞれ使ってみて、どんな違いがあるのか?気づいたことをまとめたので、興味のある方は参考にしてください。
ロープロファイルとノーマルプロファイルの違い
ロープロファイルキーボードは、ノーマルプロファイルに比べて背が低いです。
打鍵感としては、ノートパソコンのキーボードと似たような感覚でしょう。ノーマルプロファイルと違ってキーに深みがない分、早打ちしやすいです。
ただ、軽く押しただけで反応するので、人によってはミスタイプする原因にもなります。私も慣れないうちはロープロファイルでミスタイプしまくってました。
普段からノーマルプロファイルのキーボードを使っている方ほど、ロープロファイルの高さに違和感を感じてしまうかもしれません。
どっちがおすすめ?
個人的にはノーマルプロファイルの方がおすすめ。キースイッチの数がロープロファイルよりも豊富だし、静音性も高いです。
キーキャップの選択肢も多いので、カスタマイズ性の高さが魅力。深みのある打鍵感が癖になるので、タイピングするのが楽しいです。
とはいえ、私はロープロファイルを好んで使っています。なぜなら、コンパクトなデザインの方が好きだから。
それでも、ロープロファイルキーボードはまだまだキースイッチの種類が少なく、発展途上な感じがします。ただ、最近発売したLofree Flowは独自のキースイッチを搭載しており、ロープロファイルとは思えない打鍵感を味わえます。
新しいキースイッチが増えれば、ロープロファイルの評価も変わるでしょう。
ロープロファイルキーボードのメリット
指が疲れにくい
ノーマルプロファイルに比べて、ロープロファイルはタイピングするときに指が疲れにくいです。なぜなら、ノーマルプロファイルはキーが高いために、押し込むときに深みを感じます。一方、ロープロファイルは深さがほとんどないため、少し押し込むだけで反応します。
つまり、ロープロファイルの方が少ない力で打鍵できてしまうので、指の負担が少ないんです。
とはいえ、ノーマルプロファイルでもリニアスイッチを使えば軽い力で打鍵できます。
持ち運びやすい
ロープロファイルは背が低いので、カバンに入れてもかさばりにくいです。背が低いだけでなく、重量も軽いです。
例えば、Keychron K2 ProとLofree Flowを比べてみても、重さは歴然です。携帯性は明らかにロープロファイルの方が優秀。
ただ、ロープロファイルキーボードは地味に打鍵音が目立ちます。あまりカチャカチャしすぎると目立つので、気になる方はLofree Flowのような静音仕様のキーボードを使う方がいいです。
アームレストが不要
私はノーマルプロファイルでタイピングするとき、必ずアームレストを使っています。そうしないと手首が上向きになってしまい疲れます。アームレストを使えば、自然な角度でタイピングできるため快適です。
一方、ロープロファイルは背が低いのでアームレストを使わなくても手首に負担はありません。ノーマルプロファイルと違って、キーボード単体でも使いやすいのがメリットです。
ロープロファイルキーボードのデメリット
打鍵感に深みがない
ロープロファイルはキーが浅いので、ペチペチ感があります。それが好きな方もいるかもしれませんが、私はあまり好きじゃないです。深みを得たいなら、ノーマルプロファイルしかないでしょう。
それに、ノーマルプロファイルの方が「キーを押している」という感覚を得られやすいです。ロープロファイルは、キースイッチによっては軽すぎて、打鍵感があっさりしているものもあります。
まだロープロファイルキーボードを使ったことがないという方は、まずは家電量販店で感触を試してみた方がいいです。
打鍵音が物足りない
ロープロファイルのメカニカルキーボードは、キースイッチを変えても打鍵音の違いを感じづらいです。例えば、NuPhy Air60 V2には複数のキースイッチがありますが、あまり音の違いがないように感じます。
ノーマルプロファイルはキースイッチだけでなく、内部にさまざまな吸音材を含むことで打鍵音を変えることもできます。ロープロファイルは本体の薄さゆえに吸音材を入れるスペースがないです。
とはいえ、打鍵音の良し悪しは個人の嗜好によって変わるものなので、そこまでデメリットにはならないでしょう。
カスタマイズ性が低い
ロープロファイルはキースイッチとキーキャップの数が少ないです。
メカニカルスイッチで代表的なGateron製のキースイッチですら、今のところ茶軸と赤軸と青軸しかありません。とはいえ、NuPhyはオリジナルのキースイッチ開発に注力を入れているようなので、もしかしたら今後増える可能性があるでしょう。
KeychronやNuPhyのキーボードなら、公式が出しているキーキャップに適応するのでカスタマイズしやすいです。
そうじゃないキーボードだと、サードパーティー製のキーキャップが少なすぎてカスタマイズする楽しみが少ないでしょう。ただ、XVXというメーカーはロープロファイルのキーキャップを色々と出しているのでおすすめ。
おすすめのロープロファイルキーボードは?
NuPhy Air60 V2
現状、私が使ってきたロープロファイルキーボードの中で一番おすすめです。
純正キーキャップの種類も多く、サードパーティー製のキーキャップにも適応。さらに、キースイッチの種類も豊富で、カスタマイズ性に富んだキーボードです。
ロープロファイルの打鍵感にハマれない自分でも「これはこれでいい」と感じるようなクオリティです。
Lofree Flow
ロープロファイルの課題である薄っぺらい打鍵感と、カチャカチャする打鍵音。それら全てをクリアした画期的なロープロファイルキーボードです。
新たに開発されたLofree GhostやPhantomといった個性的なキースイッチにより、今までのロープロファイルの常識を覆すような打鍵感を味わえます。
ロープロファイルキーボードに打鍵感を求めている人ほど、使ってみてほしいです。
Mistel AIRONE
見た目がめちゃくちゃ薄いのに、ちゃんとメカニカルしているキーボードです。
本体には極薄キースイッチを使っており、ノートPCのキーボードと変わらない感触でありながら、しっかりとした打鍵感を感じられます。
他のロープロファイルキーボードとは全然違う感覚でタイピングできるので面白いです。