低価格のワイヤレスイヤホンというのは、音質が悪くても仕方ない。そう思う方は多いのではないでしょうか。
私も一昔前はそんな印象を持っていたのですが、とあるワイヤレスイヤホンに出会ってからその認識を覆されました。そのワイヤレスイヤホンが「Moondrop Space Travel」です。
たまたまeイヤホン店舗に行ったとき、他のワイヤレスイヤホンとは違う奇抜なデザインに惹かれて試聴してみたら、「意外と良いぞこれ…!」と感動。そして値段を見てみたら「5670円…安くね?」ということで即購入しました。
私はワイヤレスイヤホンを複数所持していますが、それでもSpace Travelは定期的に聴きたくなるほど音質が好きなんです。ただ高音質というわけではなく、音の傾向が自分の好みにハマっている感じでしょうか。
推しの「星街すいせい」とか「Midnight Grand Orchestra」をクリアなサウンドかつ伸びのあるボーカルで楽しめるので、女性シンガー好きにもおすすめできます。
そんなSpace Travelをレビューしてみたので、気になる方はチェックしてみてください!
Moondrop Space Travelはどんな人におすすめ?
- 女性ボーカルの曲を聴くことが多い
- コスパの高いワイヤレスイヤホンが欲しい
- ワイヤレスイヤホンにデザイン性を求める
Moondrop Space Travelは煌びやかな高音と、繊細な中音域を表現してくれるイヤホンです。特にボーカルの音をしっかり聴きたいという方におすすめしやすいサウンドでしょう。
それに加えてノイズキャンセリングや外音取り込みなど、5000円前後でありながら多機能なのでコスパも高いです。宇宙を感じられるユニークなデザインも唯一無二な感じがして、所有欲を満たせます。
【特徴】奇抜なケースとキレのあるサウンドが魅力
水月雨(Moondrop)は中国のオーディオメーカーで、優れた高音域やコスパの高い製品が多くて人気です。Space Travelは高域の伸びと包み込まれるような低音が特徴的となっており、低価格とは思えないクリアなサウンドを表現できます。
特に女性シンガーとの相性が良く、聴いていて気持ちの良いボーカルと高音を楽しめるのがメリット。
ノイズキャンセリングにも対応していて、音楽に集中しやすいレベルまで騒音をカットしてくれます。ノイズ除去ができるマイクや低遅延モードにも対応と、音質だけじゃなく機能性も優秀。
非常にコスパの高いワイヤレスイヤホンとなっています。
Moondrop Space Travelのデザイン
まずイヤホン本体にはイヤーピースが3サイズのイヤーピースが付属。
スティック型のデザインになっており、側面でタッチ操作が可能。感度が高いのでちょっと触れただけでも反応します。
装着感は可もなく不可もないといった感じ。デフォルトのイヤーピースはペラペラの素材なので、必要があれば交換しましょう。イヤーピースの形状は楕円形ですが、SednaEarfit MAXみたいな形状でも着けれられます。
Space Travelという名の通り、宇宙をイメージさせるようなデザインが特徴。蓋がないケースなので開放的な感じですが、落としたらイヤホンが飛び出るかもしれないので注意してください。
ケースの底にUSB-Cポートがあります。
イヤホンとケース込みの重さは42g程度。結構軽いですね。
Moondrop Space Travelのメリット
イヤホンケースのデザインがオシャレすぎる
5000円前後のイヤホンケースとは思えないほどオシャレデザイン。
まさに宇宙を感じるデザインで、SF好きな身としては魅力を感じざるを得ない。ついつい写真を撮ってSNSにアップしたくなります。
女性ボーカルと相性が良い音質
中音を重視する方、アニソンや女性ボーカル曲が好きな方におすすめできるサウンドです。
試しにMidnight Grand OrchestraのMidnight Missionを聴いてみます。開幕の弦楽器が流れてからボーカルが聴こえるまで綺麗なサウンドで引き込まれました。
特にボーカルや高音が煌びやなので女性ボーカルとの相性が良いですね。低音は少し物足りないですが、クリアな中高音を楽しめます。
5000円台のイヤホンとは思えない満足度の高さです。
ちなみにアプリでチューニング設定を変更可能です。
referenceモード | ボーカルが強調される |
monitorモード | 全体的にバランスが良くなる |
bassheadモード | 低音が強調される |
デフォルトのreferenceモードは若干ドンシャリで迫力重視といった感じ。monitorモードは癖がなくて一番聴きやすかったです。音質が少し物足りないと思ったら、好みに合わせて選んでみてください。
意外とノイズキャンセリングが強い
5000円台のノイキャンなんて大したことないと侮っていましたが、意外と良かった。風切り音までカットできませんが、車の音も気にならないレベルでカットしてくれます。
自宅の空気清浄機や空調の音なんて余裕でカットしますし、意外とノイキャンが強いです。
ノイキャンだけじゃなく外音取り込みや低遅延モードもあり、機能も揃っています。音質だけでなく実用性も求める方は満足できますよ。
Moondrop Space Travelのデメリット
イヤホンをケースから取り出すのがストレス
変わったデザインをしているからか、ケースからイヤホンを取り出すのが地味に難しい。突っ張っている部分を爪でつまむと取り出しやすいです。ケースに入れるときは問題ないんですけどね。
バッテリー持ちは微妙
イヤホン単体で4時間、ケース込みで16時間なので一般的なワイヤレスイヤホンよりも少ないバッテリー持ちです。
毎日使う方なら、2日に1回は充電する必要がありそうです。もし充電するのが面倒と感じる方は、Ankerのケーブルレスモバイルバッテリーを使うと快適に充電できるのでおすすめ。
iPhone版の専用アプリが不安定すぎる
アプリに関してAndroidは安定して動きますが、iPhone版は不安定すぎる。
購入直後はアプリを動かせていたんですが、数日後に起動したら設定画面に移れなくなりました。アプリをインストールし直しても改善しなかったです。
そもそもiPhoneとAndroidでアプリの画面が違いすぎるので、Android向けに作っているのでしょうか。
それとAndroid版はPlayストアにアプリがリリースされてません。apkファイルを公式サイトから直接ダウンロードしないと使えないので、抵抗のある人は避けた方がいいでしょう。
Earfun Free Pro 3と比較してみた
Moondrop Space Travel | EarFun Free Pro 3 | |
総合評価 | ||
音質 | ||
ノイキャン | ||
外音取り込み | ||
バッテリー | ||
価格 |
全体のクオリティならEarfun Free Pro 3の圧勝です。ただ、音質だけならSpeace Travelでも良い勝負をすると思います。価格差を考えたら、Space Travelの音質が凄すぎることに気づく。
私はアニソンばかり聴くので、女性ボーカルと相性が良いSpace Travelの方が好みの音質でした。ただ、Space Travelは遮音性が低いしバッテリー持ちも悪いので、普段使いしづらいです。
外出先で使うならFree Pro 3ですが、自宅ならSpeace Travelという使い分けがベストです。
操作方法はどこで確認できる?
画像付きマニュアルで、ペアリング方法や低遅延モード切り替えなど確認できます。
アプリでできることは?
タッチ操作の変更と、音質のチューニングができます。
【まとめ】コスパの高さが凄すぎるワイヤレスイヤホン
オシャレなイヤホンケースが魅力だし女性ボーカルに特化したサウンドなので、十分な差別化ができているワイヤレスイヤホンです。それにしてもこの安さにしては音質が良すぎて驚きました。
機能性も必要十分と言えるので、総じてコスパの高いワイヤレスイヤホンです。アイドルソングや女性シンガーとの相性が抜群なワイヤレスイヤホンを探している方は、ぜひMoondrop Space Travelを使ってみてください。