寝ながらゲームをしたい!そんな願いを叶えてくれるのが「GPD WIN Mini」というモバイルゲーミングPC。片手で持てるサイズ感なのに、Steamの最新ゲームもプレイできるハイスペックPCです。
これまでデスクトップのゲーミングPCを使っていましたが、本体がデカすぎて邪魔くさいしゲームする頻度が減ったので売却。それでもSteamの積みゲーをプレイしたいという心残りがありました。
そんなときにGPD WIN MiniというミニマムサイズのPCを発見。寝ながらゲームをできるしスペックが高いからブログ作業もできて、正に理想的なガジェットです。
とはいえ癖のあるPCなので、手放しで誉められないところもあります。そこで、購入してからそれなりに使ってきた感想を紹介します。気になる方は参考にしてみてください!
【特徴】驚くほど軽いのにスペックが高い
重さが僅か520gしかないところがポイント。例えば、人気のROG Allyは約608g、Steam Deckは約669gなので、GPD WIN MiniはモバイルゲーミングPCの中でずば抜けて軽いです。
しかもType-Cポートが2つ搭載で汎用性が高く、本体にキーボードとトラックパッドがあるのでPC的に操作できるのが魅力。
CPUはRyzen 5 7640Uを搭載。M1 Macbookと同等かそれ以上のパフォーマンスなので普通にハイスペックです。内蔵GPUのRadeon 760MはApex Legendsを難なくプレイできる性能なので強い。
さながら3DSを持っているような感覚で最新ゲームをプレイできるので楽しいです。
これで価格が12万円くらいなので、ミニマムサイズのPCが好きな方なら刺さるのではないでしょうか。
GPD WIN Miniを使った感想
意外とゲームできるけど要求スペックが高いとキツイ
GPD WIN MiniのRyzen5 7640Uモデルでスト6やってみた。
— ヤマ (@yamasan_esu) January 8, 2024
そこそこカクツクから、トレモで練習するくらいの運用がちょうどいいか。
快適にやりたいならGPD G1繋げてやった方がいいのかもわからん。 pic.twitter.com/hnHtr4VbOI
Apexやストリートファイター6は辛うじてプレイできるレベルです。ただ、パルワールドみたいな要求スペックが高いゲームはちょっとキツイ。
上記ゲームはグラフィック設定を最低にすればプレイできますが、快適とは言えないのでヘビーなゲームは向かないです。私が購入したモデルはCPUがRyzen 5でメモリが16GBだったので、上位モデルの方が快適にゲームできるはず。
もしも快適にプレイしたいならメモリ32GB以上かつGPD G1という外付けGPUを組み合わせるのが最適です。
とはいえ、同価格帯のビジネスノートPCよりゲームができるスペックなので、携帯性の高いゲーミングPCと思えば魅力を感じるのではないでしょうか。
少なくとも、ペルソナ3リロードは快適にプレイできるので満足です。
他のガジェットと組み合わると作業が捗る
GPD WIN Miniはモバイルゲーム機として優秀ですが、クリエイティブに使うときは少々使いづらい。なにしろ、モニターが小さいしキーボードも小さいから作業するには不便です。
外付けキーボードを使っても、7インチの画面は小さすぎて快適に作業できません…
そんなときに大画面モニターと外付けキーボードとマウスがあると便利ですよ。GPD WIN MiniはUSB-Cでモニターと接続ができますし、もう1つのポートで充電したりドッキングステーションを繋いだり拡張性が高い。
外で作業したいときでも、モバイルモニターや外付けキーボードがあれば快適です。場合によってはノートPCを持ち運ぶより荷物がかさばってしまいますが、軽量のキーボードと10インチのモバイルモニターを組み合わせれば支障ありません。
スペックも高いしゲームもできるので、家でも外でも万能に使えるPCですよ。
最終的にはスマートグラスと組み合わせて最強のモバイル環境を作れそう。ただ、スマートグラスは人によって合わない可能性もあるし、コストが高いので安いモバイルモニターを使う方がコスパは高いでしょう。
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バッテリー性能に疑問を感じる
ゲームをするなら2時間くらいで、普段の作業時は4時間くらいは持ちます。そもそものバッテリー容量が少ないので、気づいたら減っているときが多いですね。
充電で気を付けないといけないのが、おそらく65W以下だと充電できない仕様になっているところです。
試しに2ポートの65W充電器を使ってみたら、1ポートの使用なら充電できましたが、2ポート同時に使っている状態だと30Wに半減するので、30W辺りになると充電できませんでした。
ここら辺は公式サイトに記載が無かったので謎です。なので、65W以下の充電器とモバイルバッテリーは使いづらいかもしれません。例えば160W充電器なら複数デバイスの充電しながらでもGPD WIN miniを充電できて快適です。
とはいえ付属品に65W充電器が付いているので、とりあえず付属品を使っておけば問題ないです。
モバイルバッテリーを使う場合は、Ankerの120W出力できる製品なら問題なく充電できるのでおすすめです。
物理キーボードで文章作成はキツイ
物理キーボードはサイズがミニマムなので、とても文章作成がしやすいとは言えません。Google検索するときとか、パスコードを入力するくらいなら難なくできますが、長文の入力は難しいですね。
慣れれば文章作成できるのかもしれませんが、自分には使いこなせる未来が見えないです。
結局キーボードは最低限しか使わないしタッチ操作を使うことの方が多いので、あんまり必要性を感じませんでした。とはいえ、いざという時にコマンド入力はできた方がいいので、無いよりマシです。
ファンの音が気になりすぎてストレス
それなりに作業しているときやメモリを消費しているときはファンの音が目立ちます。一旦ファンが回りだすとしばらく止まらないので、落ち着きがないですね。
ゲームするときに関しても、処理が重たいゲームではファンの勢いが凄まじいです。イヤホンを着けて誤魔化すしかありません。
使っていくうちに慣れると思ったんですが、そんなことはなかったので神経質なタイプだとストレスを感じてしまいます。
買うならメモリ32GBの方が良かったかもしれない
メモリ16GBでCPUがRyzen 5 7640Uで12万円くらいの一番価格が安いモデルを選びました。CPU性能は快適ですが、メモリに関してはゲームするときにキツイと感じます。
常にメモリを8割ほど使っていますし、たまにカクつくことがありますね。
話題のパルワールドも、少なくともメモリ16GBでは快適にプレイできません。できないことはないけどグラフィック設定を最低にしないとキツイ。マルチプレイは無理そう。
もしも積極的にゲームするつもりの方は、メモリ32GB以上を選ぶ方が幸せになれるでしょう。メモリ32GBにすれば良かったと後悔しています。
癖がありすぎるのでPC初心者にはおすすめできない
それなりにPCを使うのに慣れている方なら難なく使えると思いますが、基本的に使いづらいです。まずキーボードが小さすぎるし、生体認証もありません。バッテリー持ちもあんまり良くない。
初期設定しないとスリープ中にもファンが回って不快です。ただ対策方法はあるので下記サイトが参考になります。
とにかく自分で設定を変えたり使いやすくカスタマイズしたり、WindowsのPCに慣れていないとキツイです。
冷静に考えたらデメリット多いな…
それでも寝っ転がりながらゲームできるサイズ感、デスクトップとしても使える性能は魅力的です。
【まとめ】不満はあるけど魅力的なPC
1ヵ月ほど使ってみて、意外とGPD WIN Miniに対する不満は多かったです。それでも、ノートパソコンでもデスクトップパソコンでもない、モバイルゲーミングPCという新たな選択肢に気づかせてくれました。
なんだかんだ手軽に持ち運べるゲーム機としても、どこでも仕事ができる作業用PCとしても活躍しています。
ただ、普通にゲームしたいならゲーミングPCでもいいし、仕事したいならMacbookを買った方が満足できるでしょう。
そのため、人に勧めるのは難しいという印象ですけど、ロマンを求める方にはおすすめですね。