2019年に発売されたAirPods第2世代から2年経って今年10月26日にAirPods第3世代が発売された。
僕は「WF-1000XM4」というSonyのワイヤレスイヤホンを所持していたので、
正直必要ないと思っていたのだが、「iPhone使っているのにAirPods使ったことないんだよな…」と、ふと思ったので、初めてAirPodsを購入してみた。
2週間使ってみて、便利だと思ったのがiPhoneやiPad、MacBookとの接続がめちゃくちゃ簡単で、切り替えも楽にできるというところ。
音質に関しても、空間オーディオの機能をONにすると立体的に音楽が聴けるので普通に聴くより楽しい。
AirPods ProではなくてAirPods 3を選んだ理由や、どんなメリットとデメリットを感じたのか、どんな人にAirPods 3が向いているのかを本記事では紹介していこうと思う。

目次
主な特徴

特徴
・空間オーディオ対応
・MagSafe対応
・バッテリー性能が高め
・インナーイヤー型イヤホン
・耐汗耐水性能(IPX4)あり
大きな特徴としてはインナーイヤー型であること。

インナーイヤホンとはイヤーピースが着いていないイヤホンのことで、AirPods 3のような形状のイヤホンのことを指す。
特徴としては、遮音性が無いことで開放感ある感じで音が聴ける。
その代わり外の音が丸聞こえになるので騒音が強い場所では音楽に集中できない。

よくあるイヤホンがカナル型イヤホンと言い、AirPods Proがそれに当たる。
特徴としてはイヤーピースが付けられており、耳の穴にピッタリはめる形になっているため、遮音性が高い。
遮音性が高いため、周りがうるさくても音楽に集中することができ、音質の高いイヤホンはだいたいカナル型イヤホンの方が多い。
AirPods Proとのスペックの違い
AirPods 3 | AirPods Pro | |
サイズ |
高さ30.79mm,幅18.26mm,厚さ19.21mm,重さ4.28g |
高さ30.9mm,幅21.8mm,厚さ24.0mm,重さ5.4g |
ノイズキャンセリング | ✘ | ○ |
外音取り込みモード | ✘ | ○ |
空間オーディオ | ○ | ○ |
ヘッドトラッキング | ○ | ○ |
対汗耐水性能 | ○ | ○ |
チップ | H1 | H1 |
Siri | ○ | ○ |
バッテリー | 1回の充電で最大6時間の再生時間 | 1回の充電で最大4.5時間の再生時間 |
デバイス自動切り替え | ○ | ○ |
Magsafe | ○ | ○ |
基本的な性能はほとんど同じで、バッテリーはAirPods 3の方が多い。
あとは単純にノイズキャンセリングに対応しているか、していないかの差になる。
外観

バッテリーケースは真っ白。
Appleカラーと言ったところか。

裏面にはボタンがあり、このボタンを長押しすることでペアリングモードになる。

充電はLightningケーブル。

ケースの蓋を開けるとこんな感じ。

イヤホンのカラーも白になっている。

充電ケースは第2世代のケースと形状が変わっていて、AirPods Proとほとんど同じ形になっている。
イヤホンの形もProに似ている。

イヤホンに「つまみ」があり、これで物理的な操作ができる。
1回押す・・・曲の停止、
2回押す・・・次のトラックに移る
3回押す・・・前のトラックに戻る
長押し・・・Siri起動
最初はどうやって操作するのか分からなかった。
どうやらざらざらした部分を人差し指と親指で挟んで「カチッ」と音がするまで押して、押した回数によって操作が変わる。
カナル型との見た目の違いはこんな感じ

カナル型のイヤホンはイヤーピースがあるので、これを耳の奥までしっかり入れて音楽を聴く形になっている。
対してインナーイヤー型は耳にはめるだけで音楽が聴こえる形状になっている。

使用しているケース

Airpodsのケースは真っ白で傷が目立ちやすいとのことなので、elagoのケースも購入。

こちらのケースはカラーも多く、ちゃんと保護できる作りになっているのでオススメ。


装着するとこんな感じ。

充電もちゃんとできるようになっている。
Airpods3を買ってproを買わなかった理由
Airpods3の方がいい理由
・家で使用すればマルチペアリングを活用できるから
・ランニングで使うのに向いてそうだと思った
・インナーイヤー型イヤホンを使ってみたかった
・価格がAirpods3の方が安い
Airpods Proじゃなくていい理由 ・既にノイズキャンセリングイヤホンを持っていた ・カナル型だと耳が疲れやすい ・価格が高い
僕の場合、既に「WF-1000XM4」というノイズキャンセリングイヤホンを所持していたので、改めてノイズキャンセリングイヤホンを買う必要は無いと思った。
事前にAirpods3を実機で試聴していたこともあり、音質でWF-1000XM4には勝てないと感じたが、家での使用ならiPad Mini、MacBook Airがあるのでマルチペアリングを活用できると思い、ほぼほぼ家で使う用として購入した。
あとは単純にカナル型の窮屈感がたまに嫌だと感じるのでインナーイヤー型を使ってみたかったのと、ランニングに使うイヤホンとして、音楽を聴きつつ周りの音も聞ければ後ろからの車とか気付きやすいので事故防止になりそうだと思ったし、対汗性能もあるのでイヤホンが汗でベタッとしづらいのが購入理由になる。
使ってみた感想
iPhoneのペアリングが簡単

iPhoneとのペアリングはめちゃくちゃ簡単で、Airpodsの充電ケースの蓋を開けるだけで、近くのiPhoneとペアリングしてくれる。

iPhoneとペアリングする時、画像のような表示が出てくる。
接続を開始すれば、以降はAirpodsを取り出すだけで自分のiPhoneに接続してくれる。
もちろん、iPhone以外にiPadやMacでも同じように簡単にペアリングできる。
Apple製品以外で使いたい場合、ペアリングボタンを押せば手動ペアリングが可能になるのでAndroidでも使える。
空間オーディオが楽しい

空間オーディオをオンにして音楽を聴くと、左右から音が聴こえるだけじゃなく、上からも音が聴こえてくる。
普段聴いている音楽が一味違った感覚で聴けるので面白い。
音質が上がるというよりは音の広がりを感じやすくなるので、ホールで音楽を聴いているような感覚になれる。
音楽以外でも映画を観るときに空間オーディオをオンにすれば色んな方向から音が聞こえてきて、普通のイヤホンより迫力のあるサウンドを楽しめる。
更に、ヘッドトラッキングという機能もあり、例えばAirpodsを付けた状態でiPhoneを正面に置いて首を左に振ると、音が左側から集中して聴こえるようになり、今度は左に振ると右側から音が集中して聴こえてくるといった面白い機能もある。
体の向きを変えるだけで聞こえてくる音の位置が変わるので、普段とは違った音楽の楽しみ方ができる。
空間オーディオに対応しているサービスはApple musicやamazon musicがある。
空間オーディオは対応していない曲でも擬似的に立体的な音に聴こえるようにしてくれるので、iPhoneで聴く曲は全て立体的に聴こえるようになる。
空間オーディオは一度体験してみれば面白さが分かると思うので、是非とも店頭で試聴をしてみてほしい。
Apple製品同士の切り替えが便利
AirPods 3はマルチペアリング対応で、マルチポイントにも対応している。
マルチペアリングとは、複数のデバイスに1つのイヤホンを同時に認識させる機能のこと。
例えば、iPhoneとiPadを使うとして、iPhoneでAirpodsで音楽を聴いてたけど、iPadで動画を見たいなら接続をそのままiPadにすぐに切り替えてAirpodsで動画を聴けるようにできる。
これの何が便利なのかと言うと、ペアリングをいちいちやらなくていいということ。
マルチペアリングがないイヤホンだと、接続するデバイスを切り替えたい度にペアリングをしないといけない。
とはいえマルチペアリングは他のイヤホンにもある機能だ。
それよりも便利なのがマルチポイントで、例えばiPadとiPhoneにAirpodsがペアリングした状態で、iPadで音楽を聴いてる時に、iPhoneに着信が鳴ったなら、Airpodsから流れてた音楽がiPhoneの着信音に切り替わる。
つまり他のAppleデバイスの音声に自動切り替えしてくれるという機能をマルチポイントと言う。

iPhoneとiPadを同時に接続しているので、いつでも自動切り替えが可能ということになる。
装着感が良すぎる

これが1番の良かったところで、
カナル型に比べて圧倒的に耳に付けやすい。
カナル型は耳にフィットさせるのに多少の調整をしながら装着しないといけないが、インナーイヤー型は耳の穴にスポッと入れるだけでOK
めちゃくちゃ簡単にイヤホンを装着できる。
3時間くらい連続で音楽を聴いてても疲れないくらい耳にも優しい作りだし、カナル型と違って耳が痒くなりやすいという現象も起きづらい。
音楽を気軽に聴けるのは勿論のこと、テレワークで急な通話が発生したとしても、Airpods3ならすぐに装着できるので焦ることなく通話できる。
家で音楽を聴く時、ヘッドホンだと窮屈だなと思う時にAirpods 3なら簡単に装着できて音楽が聴けるので、今では家で音楽を聴く時はほとんどAirpods3で聴くようになった。
Macで作業したりiPhoneで電話をする在宅ワーカーの方にはAirpods3は長時間着けてても疲れにくいのでオススメできそうだ。
外で使うと音楽に集中できない
これはインナーイヤー型の特性ゆえに仕方ないのだが、車の音やら人の話し声など聞こえまくりなので音楽には集中できない。
特に電車で使うと騒音が強すぎるので音楽はまともに聴けないと思った方がいい。
しかし、自室や静かなところで聴くなら全く問題ないのでうるさい場所に行くことが多い人はAirPods Proのノイキャンがあった方がいいと思う。
ただ、周りの音が聞こえるということは、音楽をBGM代わりにしたり、人と話しながら音楽も聴きたい、という人にとっては丁度いいかもしれない。
Macで使うと空間オーディオに対応していない
Airpods proは対応しているようだが、何故かAirpods3は対応していない。
というか設定がどこにも見当たらない。
しかもM1チップのMacだけ使えるようなので、そもそもMacで空間オーディオを使用する条件が限定されすぎている。
今後のアップデートで対応されるのを期待するしかないが、Macで Airpodsを使って空間オーディオを楽しみたいと思う方には辛い現状となっている。
音質は凄い良い訳でもなく、悪いわけでもない
先にWF-1000XM4を使っていたので、ワイヤレスイヤホンとしての音質の感動はそんなに感じなかった。
代わりに、空間オーディオの音の広がりによる楽しさと、装着感の良さ、マルチポイント対応という音質以外のメリットがWF-1000XM4より勝っていたので、音質より機能面で見て使い道は十分にあると感じた。
音質が気に入らないとしても、iPhoneかiPadの設定からイコライザー機能もあるので、そこで調整も可能だ。

Macだとさらに細かくイコライザーで調節できるので自分の好みの音に寄せることができる。
画像のような手動でイコライザーを設定したら好みの音になったので細かくイコライザーを調整できる機能はiPhoneにも欲しい。

まとめ

メリット
・ペアリングが簡単
・空間オーディオが楽しい
・自動切り替えが便利
・装着感が良すぎる
デメリット
・外で使うと音楽に集中できない
・AirPods 3はMacで空間オーディオに対応していない
・音質は良くも悪くもない
AirPods 3はこんな方におすすめ
- iPhone、iPadなどを使っていて、自動的に切り替えできるようにしたい
- カナル型の密閉感が嫌だ
- 空間オーディオを使いたい
- ランニングで使いたい
- 在宅にいる時間が長い
iPhoneを持っている人で音楽を聴くならAirPodsは圧倒的に使いやすい。
Proか第3世代どちらが良いのかを決めるとしたら、ノイズキャンセリングが決め手になる。
遮音性が高い方が好きならAirPods Proの方が満足できる。
逆に、カナル型イヤホンの密閉感や使っていて耳が疲れやすい感じが嫌な人はAirpods第3世代が良いだろう。
僕の場合は、外で曲を聴く時は「WF-1000XM4」を使い、家で曲を聴く時は「AirPods 3」を使う組み合わせをしている。
家でブログを書くとき等で、AirPods 3を長時間使っていても耳が疲れにくかったので作業用としても使いやすい。
カナル型とインナーイヤー型の二刀流がベストな使い方かもしれない。
AirPods 3はAirPods Proと同じくらいの性能ではあるが、インナーイヤーという特性上、人を選びそうなイヤホンではあると思う。
大事なのは自分に合うかどうかなので、まだAirPodsを持っていない人でどっちにするか迷う人は、まず店頭でProと第3世代を聴き比べしてみて、どっちが良いか決めてみよう。
もしAirPodsを買うならAmazonだと定価より安くてポイントも付くのでオススメ。