コスパの高さに定評があるSOUNDPEATSですが、音質に特化した新製品が登場しました。それが「SOUNDPEATS Capsule3 Pro+」です。高級イヤホンのドライバーにも使われる「MEMSドライバー」と、12mmのダイナミックドライバーを組み合わせたハイブリッド構成。
私がこれまで使ってきたSOUNDPEATSイヤホンと比べても明らかにレベルが違います。VGP 2024 SUMMER 金賞とVGP 2024 SUMMER コスパ大賞を受賞しており、各所からの評価も高い模様。
そんなSOUNDPEATS Capsule3 Pro+を使ってみた感想を書いていくので、興味があるかたはぜひ参考にしてみてください。
本記事はメーカー様より提供品を受けて作成しています。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+の特徴
- MEMSドライバーと12mmダイナミックドライバーのハイブリッド構成
- XAA-2000 Aptosパワーアンプチップを搭載
- LDAC対応
- 最大-45dB「Adaptive ANC」機能(AI適応型ノイズキャンセリング)
- マルチポイント対応
- 通話時のノイズキャンセリングでクリアな通話が可能
- 70ms低遅延ゲームモード搭載
- ケース込みで最大43時間のバッテリー持ち
- 専用アプリ「PeatsAudio」に対応
ドライバー | MEMSドライバー「Cowell」+12mmダイナミックドライバー |
再生周波数帯域 | 20Hz-40KHz |
対応コーデック | AAC、SBC、LDAC |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.3 |
最大持続時間(単体) | 6.5時間 |
最大持続時間(本体) | 43時間 |
重量 (単体) | 5g |
重量 (本体) | 48g |
内蔵マイク | 片側3基 |
防水性能 | IPX4 |
付属品はUSBケーブルやイヤーピースなど。
なんといっても特徴的なのがMEMSドライバーを搭載しているところです。
xMEMS製「Cowell」MEMSドライバーにより、高域の再生周波数帯域を広げつつ歪みを抑制。さらに12mmのダイナミックドライバーで低域の躍動感を実現するという、1万円台のワイヤレスイヤホンとは思えない構成です。
LDACによるハイレゾ音源の再生も可能で、ノイズキャンセリングは最大45dBのノイズ低減ができます。マルチポイントにも対応で機能性は優秀です。
また、専用アプリは今までの「SOUNDPEATS」とは違う「PeatsAudio」に変わっています。
PeatsAudio
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UIが若干変わっていますが、できることは今まで通りです。ノイキャンモードの変更やタッチ操作のカスタマイズが可能。
もちろん、イコライザーの設定も可能です。
Capsule3 Proとの違い
デザインの違いはあまりないように見えますが、Capsule3 Pro+のカラーバリエーションはブラックだけ。そしてバッテリー持ちが最大52時間だったのが最大43時間と下がっています。
しかしドライバーとノイズキャンセリング性能は向上しているので、あえて前モデルを選ぶ必要はないでしょう。低域の表現力は互角なものの、MEMSドライバーがあるおかげで高域の表現力は段違いです。
Capsule3 Pro | Capsule3 Pro+ | |
ドライバー | 12mmバイオセルロース製ダイナミックドライバー | MEMSドライバー「Cowell」+12mmダイナミックドライバー |
ノイズキャンセリング | 最大-43dBノイズ低減効果 | 最大-45dBノイズ低減効果 |
バッテリー持ち | 最大52時間 | 最大43時間 |
カラー | ブラック、ホワイト、スケルトンホワイト、スケルトンブラック | ブラック |
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+を使った感想
空間の広さを感じられる高音域
前モデルのCapsule3 Proと比べてみても全体の質感が向上しており、特に高音が伸びやかです。解像感に長けているおかげで、低価格帯のワイヤレスイヤホンとは思えないほど美しい高音を味わえます。
落ち着きのある低音と、存在感のある中音。総じて音の広がりが凄いので、ライブ会場にいるかのような感覚で楽しめます。
空間の広さや解像度の高さは「NeoBuds Pro 2」に匹敵するレベル。SOUNDPEATS Capsule3 Pro+の方がMEMSドライバーの恩恵もあってか、中高域がクリアで聴きやすいです。
しかし星街すいせいの「Stellar Stellar」を聴いたとき、高音とサ行が若干刺さっているように聴こえたので、イコライザーで調整してあげると改善します。
なんにせよこれまでの低価格帯のワイヤレスイヤホンとは一味違う感覚なので、低価格帯でも優れた音質を求める方におすすめです。
装着感が快適
Capsule3 Pro+の装着感はとても自然な感じで、着けていて不快感がないですね。
イヤーピースの素材が良いのか、耳が痒くなることもありません。
また、デザインもなかなか高級感があり、持っていると気分が上がるようです。ただしケースは指紋が目立ちやすいので、それだけが残念。
機能性は少々気になるところも
まずノイズキャンセリングは低域のカットは優れているのですが、中音域から高音域のカットが甘いような。例えば電車に乗っていると走行音は気にならないけど、アナウンスや人の話し声は普通に聞こえます。
それにホワイトノイズも少々聴こえる。曲を聴いているときは気になりませんが、何も流していないとホワイトノイズが聞こえてくるのはちょっとマイナスポイントかも。
また、外音取り込みは集音性能が高すぎるせいか、電車のブレーキ音といった高音域が耳に刺さる。欲を言えばもう少し自然に聴こえるようにしてほしかったです。
とはいえ全体的に価格を考えたら十分な性能なので、細かいところを気にしすぎなければ実用的と言えます。
まとめ
Capsule3 Pro+のメリット
MEMSドライバーによって高音域の表現力が高く、低価格のワイヤレスイヤホンとは思えない解像感を体験できます。
装着感も快適なので、音楽再生用のワイヤレスイヤホンとして申し分なし。
Capsule3 Pro+のデメリット
ノイキャン性能は前モデルから大きく進化しているわけでもなさそうなので、価格相応の性能といったところです。
外音取り込みのデメリットは細かい部分なので、そこまで気にならないかもしれません。
どんな人におすすめ?
- 1万円前後で優れた音質のワイヤレスイヤホンを使いたい
- コスパの高さを求める
- MEMSドライバーを体験してみたい
MEMSドライバーのおかげで音質の満足度はかなり高いです。
1万円台で音質重視のワイヤレスイヤホンを探している方は、ぜひ使ってみてほしいです。
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