Lofree Flowの登場でロープロファイルキーボードに革命が起きたのも、まだ今年の出来事です。しばらくはLofree Flowを超えるキーボードは出ないだろうと思っていたのも束の間、早くも「Lofree Edge」という新作キーボードが登場。
私はLofree Flowを持っていたので一旦スルーするつもりだったのですが、縁があってメーカー様からLofree Edgeを提供していただきました。
Lofree Flowと比較しつつレビューしていくので、Lofree Edgeに興味がある方はチェックしてみてください。
本記事はメーカー様より提供品を受けて作成しています。
Lofree Edgeはどんな人におすすめ?
- 心地よい打鍵感の薄型キーボードを求めている
- 出先でも快適なタイピングがしたい
- オシャレな黒色キーボードが欲しい
Lofree Edgeはとにかく打鍵感が良い。「打鍵感が良い薄型キーボードが欲しいんだ!」という人におすすめです。
前作Lofree Flowを使っている方にも強くおすすめできるレベルで、個人的にはLofree Flow以上の打鍵感だと思います。
それに高級感のあるブラックカラーもオシャレです。黒色好きとしてはたまらない…!
Lofree Edgeの特徴
厚み5.4mmの薄型キーボードでありながら、高級感のあるカーボンファイバーとマグネシウム合金を採用したボディ。他のキーボードとは一線を画すようなオーラを感じられます。黒一色に統一されたデザインも特徴的で、見た目にこだわる方でも満足しやすいでしょう。
そして今回開発したキースイッチはLofree Flowとは別物の「Kailh POM スイッチ2.0」を実装。キースイッチは従来より小型になったので、メカニカルでありながらノートパソコンのキーボードでタイピングしているかのような薄さを感じられます。
また、Lofree Edgeは「Lofree Configurator」という専用ソフトウェアに対応。キーマッピングの変更が可能となったので、より作業効率を上げられるようになりました。
海外産のキーボードですが、ちゃんと技適にも対応。本体背面にマークが表記されています。
ちなみに付属品はキーキャップやUSBケーブルなど。
組み立て式のスタンドも付属しており、キーボードを立てかけられます。キーボードじゃなくてもスマホやタブレットのスタンドとしても使えそう。
Lofree Edgeのメリット
軽快かつ滑らかなタイピングができる
Lofree Edgeは絶妙な押し心地のおかげで、指が突っかかることなくスムーズにタイピングできています。Lofree Edge用に実装された「Kailh POM スイッチ2.0」は、軽いけど硬い感覚もするという独特なフィードバックです。
つまりカチカチとした打鍵感でありつつ軽快な押し心地を両立できているのです。キーを押したときの感覚は固いはずなのに、滑らかにタイピングできるものだから不思議な感覚です。
軽すぎず重たすぎずといった絶妙な打鍵感なので、ぜひ使ってみてほしい。
タイピング動画はこちら
軽量&薄型だから持ち運びしやすい
本体はわずか5.4㎜と、ガスケットマウントやらマグネシウム合金やら含まれているのに驚くほど軽い。それでいて重さ約485gなので、メカニカルキーボードとしては軽量の部類に入ります。
手に持ってみても想像以上に軽かったです。Lofree EdgeよりさらにコンパクトなNuPhy Air60 V2と同じくらいの重量なので、携帯性も優秀と言えるでしょう。
持ち運ぶ際は保護クロスを使っています。Mサイズならちょうどキーボードを包めるのでおすすめ。
カーボンデザインに高級感を感じる
表面はさらさらなカーボンファイバーに包まれており、良質なPBTキーキャップと相まって比類のない高級感を出しています。黒色好きとしてはこれ以上ないほど刺さるデザインですね。
前モデル「Lofree Flow」の黒色も好きでしたが、Lofree Edgeはさらにシックなデザインへと進化しています。
しかもカーボン素材は薄くて頑丈なので、ちゃんと耐久性も備えているのがポイント。洗礼されたデザインと言えるでしょう。
Lofree Edgeのデメリット
キースイッチを交換できない
前作のLofree Flowはホットスワップ対応だったのでLofree Edgeもできるかと思ったら、ホットスワップ非対応でした。
そもそも今回Lofree Edgeに実装されている「Kailh POM スイッチ2.0」は高さ9.8mmなので、Lofree Flowのロープロファイルスイッチより2.1mmも小さくなっています。その薄さの上でLofree Edgeの打鍵感が成り立っているため、他のキースイッチでは代えられない設計となっているようです。
欲を言えば色んなキースイッチを楽しみたかったところですが、Kailh POM スイッチ2.0自体に不満はないので支障はありません。
QMK/VIAに対応しているわけじゃない
Lofree Edgeはキーマッピングに対応しているのですが、VIAやQMKといったお馴染みのツールには対応していません。キーマッピングをするにはLofree Configuratorという専用ソフトウェアを使います。
Lofree ConfiguratorはVIAほどの自由度はないので、色々とカスタマイズしたい人にとっては物足りないでしょう。
とはいえLofree Configuratorは設定画面が分かりやすいので、VIAみたいな複雑さは感じられません。地味に邪魔くさいHOMEキーからPGDNキーも、「Standard Keyboard Button」からNoneを選択すれば何も反応しなくなるので助かります。
WindowsとMacならControl+Spaceを任意のキーにマッピングしておけば、日本語と英語の切り替えが楽になるのでおすすめです。
ただしWindows 11はデフォルトでControl+SpaceによるIME切り替えができないので、下記ページを参考に設定する必要があります。
ちなみにLofree Configuratorは現状ではWindowsしか対応しておらず、Mac版は後日リリースされるとのこと。
キーキャップの印字が見づらい
キーキャップの印字が薄い白文字なので若干見づらい。タッチタイピングすれば問題ありませんが、人によっては気になるかもしれない。
バックライトで見やすくなるかと思いましたが、光量が少なすぎてあんまり変わらず。「ちょっと光ってるな~」くらいのバックライトなので、従来のメカニカルキーボードほど派手なものではありません。
Lofree FlowとLofree Edgeの比較
打鍵感にこだわるならLofree Edgeがおすすめ
Lofree Edgeがおすすめな人
- 高級感のあるブラックが好き
- キーボードは薄型の方がタイピングしやすい
- ソフトウェアでカスタマイズしたい
Lofree Flowがおすすめな人
- 白色のキーボードが好き
- キースイッチをカスタマイズしたい
- テンキー付きのモデルを使いたい
個人的な感想として、Lofree FlowよりLofree Edgeの方が快適にタイピングできます。
Lofree FlowはPhantom SwitchとGhost Switchの両方を使っていましたが、どちらも重みを感じてスラスラとタイピングできる感覚はありませんでした。
その点Lofree EdgeはノートPCのキーボード的な軽さでありつつ、軽快な打鍵感を実感できます。キーボード本体の重さもLofree Edgeの方が軽いので携帯性も優秀。
実際の打鍵音も比較してみましたが、静音性はLofree Flowの方が勝っていると思います。Lofree Edgeは意外と音が響きやすいような。
また、本体の薄さもLofree Edgeの方がスリムです。
Lofree Flowにはなかった角度調節もLofree Edgeなら対応しています。
とはいえLofree Flowはキースイッチを交換できるというカスタマイズ性と、ホワイトカラーがあるところは強みだと思います。テンキー付きのモデルもあるのでバリエーションは豊富です。
Lofree Edgeのペアリング方法は?
ペアリング | FNキー+1/2/3いずれか長押し |
デバイス切り替え | FNキー+1/2/3いずれか1回押す |
他にも操作方法を知りたい場合は下記マニュアルをチェックしてください。
まとめ
前作のLofree Flowはロープロファイルキーボード界を揺るがすほどの衝撃を与えていたと思いますが、Lofree Edgeはそのハードルを難なく超えた印象です。
深みのある打鍵感というよりは、薄型キーボードらしい軽快な打鍵感と心地いい打鍵音に仕上がっています。とてもタイピングしやすいので、個人的にはLofree Flowより好きです。
薄型キーボードでも打鍵感にこだわりたい方は、ぜひLofree Edgeを使ってみてください。