2階建てや広い家に住んでいると、場所によってネット回線の速度が遅くなったり安定しなかったり、ストレスを感じないでしょうか。
そんな方にオススメなのがTP−Linkの「Deco X50」というメッシュWi-Fiルーターです。メッシュWi-Fiは広い範囲に電波を拡大できることができて、中継機を使うよりも快適にWi-Fiを使えます。
また、イーサネットバックホールを利用すれば、2階の部屋で有線を使いたい方でも、安定したネット回線を利用できます。
今回、メーカーからX50を頂いたので、詳細をレビューしていきます。
中継機とメッシュWi-Fiの違いとは?
どちらもネットワークを広げる役割を持っていますが、メッシュWi-Fiは上位互換、中継機は下位互換です。
メッシュWi-Fiなら中継機よりも広い範囲に回線を広げられるため、2階建てのような広い家で活躍します。しかも、安定性は高く、回線速度が低下しづらいのもメリット。
また、メッシュWi-Fiは1つのSSIDだけで利用できるため、その都度Wi-FiのSSIDを変えなくても使えます。
Deco X50の特徴
Wi-Fi6に対応
最新のWi-Fi規格である802.11axに対応。これにより、Wi-Fi 5より高速で通信ができて、複数デバイスと接続しても安定したデータ通信が可能です。
3つのLANポート搭載
LANポートが3つあるため、無線接続だけでなく有線接続も使いやすいルーターとなっています。メッシュWi-Fiは基本的に無線利用がメインだと思いますが、有線は速度が安定するので、人によっては必要でしょう。
最大接続可能数150台
接続できるデバイスの数は最大150台。接続するデバイス数が多すぎて回線が安定しない場合でも、安定して使えるほど高性能なルーターです。
シームレスに使えるネット環境
メッシュWi−Fiにより複数のアクセスポイントを設置して広範囲まで電波を広げることができます。
例えば、2階建てでメッシュWi-Fiを使用する場合、1階と2階を行き来してもネットが途切れません。しかも、1つのSSIDで使用できるので、シームレスにWi-Fiを使えます。
これを従来のルーターでやろうとしたら中継機を使わないといけないですが、Deco X50のようなメッシュWi-Fiルーターを購入すれば簡単に実現できます。
TP-Link HomeShieldによるセキュリティ強化
標準で搭載されているTP-Link独自のセキュリティ機能を利用できます。ネットワークの保護やネットワークの制限など、安全にネットを利用できます。
Deco X50のスペック
Wi-Fi規格 | Wi-Fi6 |
Wi-FI速度 | 5GHz:2402Mbps 2.4GHz:574Mbps |
Wi-Fi範囲 | 4~6LDK(3パック) ・TP-Linkメッシュテクノロジー Deco同士をLANケーブルで有線接続して、より安定したネットワークを構築することも可能です(Ethernet backhaul) ・AIメッシュ ネットワーク環境を賢く学習し、各ご家庭に合った理想的なWiFiを提供します ・内蔵アンテナ×2 複数のアンテナが信号を増幅させより多くの方向と広いエリアをカバーします ・ビームフォーミング クライアントに無線信号を集中させWiFi範囲を拡大します |
Wi-Fi性能 | ・デュアルバンド 最適なパフォーマンスを得るためにデバイスを異なる帯域へ割り当てます 2×2MU-MIMO 複数のMU-MIMO対応クライアントと同時に通信します ・OFDMA 複数のWiFi 6対応クライアントと同時に通信します ・4ストリーム デバイスをより多くの帯域幅に接続させます |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード |
CPU | 1GHzデュアルコアCPU |
ポート | ギガビットポート×3 *各Decoユニット(WAN/LAN自動判別) |
Wi-Fi暗号化 | WPA-Personal WPA2-Personal WPA3-Personal |
ネットワークセキュリティ | SPIファイアウォール アクセスコントロール HomeShieldセキュリティ リアルタイムIoT 保護 悪意のあるサイトのブロック 侵入防止システム DDoS攻撃の防止 ホームネットワークスキャナー |
ゲストネットワーク | 5GHz ゲストネットワーク×1 2.4GHz ゲストネットワーク×1 |
サイズ | 110 × 110 × 114 mm |
サービスキット | HomeShield |
保護者による制限 | プロファイル作成 プロフェッショナルコンテンツフィルターライブラリ ファミリータイム 就寝時間 オフ時間 利用時間割り当て 家族のオンライン時間ランキング インターネット一時停止 週次・月次レポート |
QoS | デバイスごとのQoS |
速度に関して
下記の条件で計測していきます。
- 木造建築の2階建て
- GMO光アクセス IPv4
- 使用デバイス:iPhone 13 Pro
- 計測方法:fast.com
ルーターを1階と2階にそれぞれ1台ずつ設置して計測した結果はこちら。
メインルーターは1階になるので、1階の速度は安定して速いです。しかし、2階に設置しているサブルーターの速度はかなり下がっています。
メインルーターとサブルーターとの距離が遠いということもあるので、速度が落ちているのでしょう。
普通にネットを見たり動画を見たりするくらいなら許容範囲ですが、回線速度を必要とするゲームをしたい場合は少し物足りない速度です。
APEXのようなマルチプレイのゲームだと、もっと回線速度が欲しいですね。
というわけなので、イーサネットバックホールを利用して回線速度を強化させます。
イーサネットバックホールとは、メインルーターとサブルーターを有線LANで繋ぎ、サブルーターの速度を低下させない機能です。
1階にあるメインルーターに有線LANを接続し、ケーブルをそのまま2階のサブルーターに繋げます。そうするだけでイーサネットバックホールが実行されます。
LANケーブルが届かない場合は、途中にハブを挟めばケーブルを拡張できます。
イーサネットバックホールを使用した場合の2階の回線速度を計測したら、ほぼ1階と同じ速度になりました。おかげで1階でも2階でも変わらない回線速度になり、ストレスなくWi-Fiを使えます。
X50を使ってみた感想
2階の部屋でも速度が落ちない
2階建ての家でWi-Fiを使用するなら、メッシュWi-Fiルーターは役立ちます。
1階と2階を行き来しても回線速度が変わらないので、とても快適です。設定が難しそうな印象を持つかもしれませんが、アプリをインストールして、案内通りに設定すれば簡単に使えるようになります。
また、3階建てで使いたい場合にも、同じ製品を買い足して設定すれば回線の拡張が可能。広い家でも安定したネット回線を利用したい場合は、メッシュWi-Fiを検討してみましょう。
ポート3つが地味に便利
AC1200などの下位モデルはポート数が2つしかありませんが、Deco X50は3つもあるので有線LANを活用しやすいです。
例えば、FPSや格闘ゲームなど対人ゲームでは有線LANの速度が必要になるでしょう。そんなとき、メッシュWi-Fiから有線ケーブルを使えると便利です。このとき、回線速度が本来より遅いなら、イーサネットバックホールを使って改善できます。
イーサネットバックホール無しだと回線が遅い
各々のネットワーク環境によりますが、メッシュWi-Fiルーターを使っても、思ったより速度が出ない場合もあります。
メインルーターからサブルーターが遠いと、それだけ回線速度は落ちやすくなります。対策としては、イーサネットバックホールを使うしかありません。
ただ、イーサネットバックホールを使うためにはメインルーターとサブルーターを有線LANで繋げないといけないため、セッティングが面倒です。
それでも回線速度が劇的に変わるので、試してみる価値はあると思います。
まとめ
以上がDeco X50を使用したレビューになります。
メッシュWi-Fiは2階建てや3階建ての戸建てでWi-Fiを快適に使用するためには必須のガジェットだと思うので是非使ってみて欲しいです。
Deco X50はWiFi6を使えて有線ポートが3つあるという利点があるので回線を高速かつ安定に使いたい人にオススメです。