Alice配列キーボードって良いですよね。キーボードの中央が分断されているおかげで、両手を置いたときに自然な角度のままタイピングできます。使っていて疲れづらいキーボードと言えるでしょう。
私は最近Keychron K11 Proを使い始めてから、Alice配列キーボードに興味を持つようになりました。もっと打鍵感の良いAlice配列キーボードを使ってみたくなったとき、たまたまYoutubeで「Weikav Record Alice V2」というメカニカルキーボードを発見。
そこでメーカーに問い合わせてみたらレビューの機会をいただくことに。
ということでWeikav Record Alice V2をしばらく使ったレビューをご紹介。コスパが高いAlice配列キーボードを探している方はチェックしてみてください。
本記事はメーカー様より提供品を受けて作成しています。
Weikav Record Alice V2の特徴
Weikav Record Alice V2は前モデルからカラーバリエーションが変化したり、ワイヤレス接続に対応したりと、アップグレードが施されています。
本体はアルミニウム合金に包まれた高級感のあるボディとなっており、カラーバリエーションが豊富なところも魅力。RGBライトもカラフルなので、視覚的にも楽しめるキーボードとなっています。
本体には底打ち音を軽減してくれるポロンフォームやIXPEパッドなども含まれています。
また、Leaf Springという板バネを取り付けた構造により、柔らかな打鍵感でありつつ確かなフィードバックを感じながらタイピング可能。独特な打鍵感を楽しめます。
ただし、本製品はベアボーンキットのため、キースイッチとキーキャップは自前で用意する必要がある点に注意してください。
付属品はマニュアルやキーキャッププラー、USBレシーバーとUSB Type-A to Cケーブル、本体を分解するためのドライバーが同梱。
背面のゴムを外したらネジが出てくるので、ドライバーで取り外せば分解できるようになります。
Weikav Record Alice V2を使った感想
とにかく打鍵感が心地いい
Weikav Record Alice V2はシンプルに打鍵感が素晴らしいです。なにより打鍵音が心地よく、静音性も非常に高い。ポロンフォームとIXPEパッドにより、打鍵した時の衝撃を吸収しつつ、柔らかな音を演出してくれます。スタビライザーの金属音も響きづらく、とても滑らかです。
また、本体は手前が約20mmで奥が約35mの厚みなので、タイピングしやすい角度になっています。パームレストがあれば快適ですが、無くても打鍵しづらいことはない角度という感じ。
キースイッチはHMX Violet Switchという、Rainy 75に搭載されているものを使っています。
カチカチとした音を出すキースイッチなのですが、吸音材のおかげで落ち着きのある音に聴こえます。打鍵感も程よい硬さを感じられるので、絶妙としか言えない。
ちなみにタイピング動画を撮ってみたので、ぜひ聴いてみてください。
デザインがオシャレ
背面のロゴからして高級感が出ていますね。全体がアルミニウムなので、サラサラとした肌触りと重厚感があります。まあ、重さ約1,300gもあるので、かなり重たい。しかし重たいおかげで安定感のあるタイピングができるというわけです。
ちなみに使っているキーキャップはXVXのPBTキーキャップ。黒一色で統一したかったので購入しました。お手頃価格なのでおすすめです。
本体色のブラックはシンプルにカッコイイので、誰が選んでも後悔しづらいと思います。他にもレッドやホワイトなど魅力的なカラーがあるため、好きなデザインにして遊べるところもWeikav Record Alice V2のメリットでしょう。
キーマッピングがなかなか悩ましい
Weikav Record Alice V2はVIAでキーマッピングが可能です。
Alice配列はデフォルトだとBackSpaceキーや矢印キーが押しづらいので、キーマッピングした方が快適になります。
私の場合、右スペースキーをIME切り替えにしてCaps LockキーをBackSpaceキーに変更。レイヤー1でA,S,D,Fキーを矢印キーという配置にしました。
あんまり変えすぎると覚えるのが大変なのでシンプルにしましたが、もっと最適化できそうな気がしなくもない。
ちなみにFnキーも変更できればよかったのですが、エラーが出て編集できませんでした。そのほか編集できないキーがちらほらあるので、多少の制限はあるようです。
他にもレイヤー0と1がWindwos用、2と3がMac用になっているので、それぞれ使っているOSに合わせてレイヤーを選びましょう。
使用する際の注意点
キーキャップとキースイッチは自前で用意しないといけない
購入時にキースイッチとキーキャップは付いてこないので、自前で用意しましょう。
どこで買えばいいのか悩む方は、とりあえずAmazonで気になったキースイッチの在庫があるか確認したり、秋葉原にある遊舎工房に行ったりして選んでみてください。
ちなみに私が使っているキースイッチはRainy 75に搭載されているHMX Violetというリニアスイッチです。キーキャップは適当にAmazonで購入しました。
有線接続モードのコマンドがマニュアルと違う
Weikav Record Alice V2はBluetoothモードや有線モードなど、コマンドを入力して切り替えるスタイルです。有線接続で使いたい場合は「Fn+Caps Lock」キーを押す必要があります。
しかしこのコマンドは同梱されていたマニュアルに記載されておらず、私が確認した限りだと「Fn+Esc」キーと書いてありました。上記コマンドは公式サイトに問い合わせて判明したので、マニュアルが間違っていたということです。
ちなみに公式サイトでダウンロードできるマニュアルには正しくコマンドが記載されていました。
技適は対応していない
国内で販売していないこともあり、技適に対応していません。
本製品はワイヤレス接続ができますが、技適がないなら使いづらいでしょう。せっかくV2からワイヤレスに対応したので残念ではありますが、有線接続で使った方がいいと思います。
操作方法
重要なコマンドをまとめておきました。
有線接続モード | Fn+Caps Lock |
Bluetooth接続モード | Fn+PGDN |
Bluetoothの接続デバイスを切り替える | Fn+Q/Fn+W/Fn+W(5秒長押しでペアリングモード) |
2.4Ghzモード | Fn+R |
リセット | Fn+Esc(3秒長押し) |
WindowsとMacの切り替え | Fn+PGUP |
ライトのエフェクト切り替え | Fn+Enter |
ライトのOn/Off | Fn+Backspace |
ライトの明るさ調整 | Fn+_↑/↓ |
ライトの速度調整 | Fn+→/← |
サイドライトの変更 | Fn+~ |
ライトのカラー変更 | Fn+\ |
まとめ
Weikav Record Alice V2のメリット
Alice配列による打鍵のしやすさだけじゃなく、複数の吸音材が含まれた内部構造のおかげでタイピングが快適です。
デザインの高級感も素晴らしいので、Alice配列キーボードを使ってみたい人にもおすすめ。VIAでキーマッピングできるのも地味にありがたい。
Weikav Record Alice V2のデメリット
大きなデメリットと言えば技適に対応していないところでしょうか。海外の通販サイトから購入するしかないので、届くのに時間がかかるのも仕方ない部分です。とはいえ価格が高すぎるわけでもなく、むしろコスパがいいくらいです。
有線接続のみの据え置きキーボードとして使うなら不満は少ないでしょう。
どんな人におすすめ?
- Alice配列キーボードを使ってみたい
- オシャレなキーボードが好き
- 打鍵感の良さを求めている
Weikav Record Alice V2は打鍵感が優れているAlice配列キーボードとしておすすめできます。
価格は日本円にして約2万円ほどですが、高品質なデザインと打鍵感で満足できるはず。打鍵感にこだわる方は、ぜひ使ってみてほしいです。
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