2024年の1月にGPD WIN Miniを購入しましたが、自作PCを組み立てるために売却しました。
なぜ手放したのかというと、GPD WIN MiniをメインPCとして使うのは無理があったから。
GPD WIN MiniはポータブルゲーミングPCというジャンルで、その名の通り持ち運べるゲーミングPCです。どこでもゲームや仕事ができるし、モニターに繋げばデスクトップPCとしても使えます。
購入直後は、画期的でロマンを感じるPCだと思っていたのですが、2ヵ月ほど使ってから不満を隠せなくなりました。そんなGPD WIN Miniを手放した理由を解説していきたいと思います。
GPD WIN Miniを手放した理由
ゲーム以外で使いづらい
ゲーム用途で使うGPD WIN Miniなら不満は少ないですが、普段使いではストレスを感じやすいです。例えば、画面が7インチなのでとても見づらい。キーボードも小さすぎるので、これで文章作成は至難の業です。
一時期はモバイルモニターやら外付けキーボードやら使って作業していましたが、それをするくらいならタブレットの方が使いやすい気がしました。Type-Cポートは2つしかないし、インターフェースも心許ないです。
結局、自宅で使うのはしんどいのでデスクトップPCに切り替えました。そもそも、私はGPD WIN MiniをメインPCとして運用していたので、それが間違いだったかもしれません。
「そもそもポータブルゲーミングPCをゲーム以外の用途で使うのはおかしいだろ」というツッコミが出てくるかもしれませんが、中身はちゃんとしたWindowsなので、クリエイティブ用途で使いたくなる人もいるはず。
そういう人ほど、ポータブルゲーミングPCをどうやって活かせるか、熟考してから購入した方がいいでしょう。
少なくともサブPCとして、携帯ゲーム機として使うのに適したガジェットだと思います。
動作が不安定すぎる
寝る前はバッテリーが70%くらいあったのに、次の日に起動したらバッテリーが5%まで急激に減るという現象がありました。Xを見ていたら同様の現象が起きている人がいたので、GPD WIN Miniのバッテリーに問題があるのかもしれません。
そもそもバッテリー容量は「44.24Wh」なので、Steamのゲームを最大2時間くらいしか遊べないレベルです。持ち運んで使うにしてもバッテリー持ちは課題になると思います。
バッテリー以外にも、冷却ファンの音がうるさすぎてストレスです。ゲームをする際にファンが動くのは仕方ないですが、特に重たい処理をしていないときですらファンが動くのは謎でした。
しかも、1度動き出すとしばらく鳴り止まないので、私にとってはこれだけでも不満を感じます。
とはいえ、GPD WIN Miniは2024年に新型を出しており、ファンの音は改善されているらしい。もしもGPD WIN Miniの購入を検討しているなら、2023年のモデルより2024年を選ぶ方がよいでしょう。
そもそもコスパが悪い
GPD WIN Miniは一番安くて10万円前後の価格です。私が買ったモデルはRyzen 5 7640Uで、基本的にサクサク動きます。
ただ、パルワールドみたいな要求スペックが高いゲームをする際、ゲーム内設定を最低限にしないと動かしづらいです。
GPD G1という外付けGPUも使えば、「Radeon RX 7600M XT」の性能を上乗せできますが、GPD WIN MiniとGPD G1を合わせたら20万円近くします。どう考えてもコスパが悪いので、結局GPD WIN Miniを売って自作PCの費用に充てました。
自作PCの費用は14万円前後で、GPU性能は「Radeon RX 7600M XT」より高い「RTX 4060 Ti」を使っているのでコスパが高いです。結局、本格的にゲームをしたいなら、デスクトップPCの方がコスト的に見ても最善でしょう。
こんな人はポータブルゲーミングPCが向いているかもしれない
- 腰を据えてゲームをする暇がない
- 頻繁に外出する
- ARグラスを使っている
やはり携帯ゲーミングPCということなので、持ち運んで使ったり、自室以外の場所でゲームしたいときに重宝できます。
あとは、家事や育児が忙しくてゲームしづらいという方でも、隙間時間や好きな場所でゲームできるのは強みです。
また、ARグラスと組み合わせれば、どこでも大画面でゲームと仕事を楽しむことができます。
GPD WIN Miniは重量が520gしかないので、非常にミニマムなPCです。ARグラスと組み合わせれば、軽量かつどこでも大画面を楽しめるのは魅力的すぎる。
とはいえ、私はARグラスを使ってみたものの合わなかったので、人によってARグラスが合わない方もいると思います。
後悔はあったけどまた使いたい
GPD WIN Miniは売ってしまいましたが、お金に余裕ができたら別のポータブルゲーミングPCを買いたいと思っています。
個人的には「ONEXPLAYER X1」が気になります。タブレットとして使えるゲーミングPCなので、クリエイティブ用途で使いやすそう。携帯ゲーム機としては使いづらそうな見た目ですが。
まあ、ポータブルゲーミングPC市場は2023年辺りから流行りだしたので、まだ発展途上なところもあるでしょう。
新しいモデルが出る頻度も早いし、レビュアーも少ないので、どのモデルが信頼できるのか判断しづらいのも事実。
ポータブルゲーミングPCの評価が安定するまで、まだまだ時間がかかるかもしれません。
関連記事
手のひらに収まるミニマムゲーミングPC「GPD WIN Mini」を使った感想
続きを見る