2024年になってから1万円前後のワイヤレスイヤホンが賑わいすぎて、コスパ最強モデルがどんどん更新されている気がします。中でも「Earfun、SOUNDPEATS 、Xiaomi」の3大メーカーは安すぎる価格で驚くほどコスパが高い製品を手掛けており、どれを選べばいいか悩ましいでしょう。
というわけなので、最近発売した中でもとりわけコスパが高い「Earfun Air Pro 4、Capsule3 Pro+、Redmi Buds 5 Pro」の3機種を比較しようと思います。
それぞれ使ったうえで比較し、どれが一番おすすめか紹介します。
【結論】おすすめはEarFun Air Pro 4
実際のところ音質だけで言えばSOUNDPEATS Capsule3 Pro+が優勝なのですが、総合的に見てEarfun Air Pro 4が強すぎるという結果になりました。
1万円以下でAir Pro 4よりコスパの高い製品は今のところ存在しないと思うので、迷わず選んで大丈夫です。
それぞれ性能を比較
【音質】Capsule3 Pro+が群を抜いている
EarFun Air Pro 4 | Capsule3 Pro+ | Redmi Buds 5 Pro | |
---|---|---|---|
低音 | |||
中音 | |||
高音 | |||
音場 | |||
音の傾向 | バランス重視 | 若干ドンシャリ | 高音寄り |
それぞれiPhone 15に接続して比較しました。イコライザーを設定せずデフォルト状態で聴いたところ、Capsule3 Pro+が群を抜いている印象です。はつらつとした低音やクリアな中高音は目を見張るものがありますね。
3機種の中で唯一MEMSドライバーを搭載しているため、明らかに高音域の質が高いです。
音の広さもCapsule3 Pro+の方が空間を感じられます。ちなみにRedmi Buds 5 Proには空間オーディオモードがありますが、違和感が凄すぎるので評価対象には入れませんでした。
使い始めたころはRedmi Buds 5 Proの音質も気に入っていたのですが、Earfun Air Pro 4やCapsule3 Pro+と比較したらちょっと物足りない音質です。高音はクリアなのですが、それ以外は特に目立つ部分がないですね。
低音に関してはいずれの機種も悪くないものの、Earfun Air Pro 4は他の機種よりうるさい印象がなくて聴きやすいです。好みの差だと思いますが。
まとめると3機種ともに低音域の差は少ないものの、中音域から高音域のクオリティはCapsule3 Pro+が最も優れています。
と言いたいところですが、Earfun Air Pro 4はイコライザーで調整できる幅が広いため、設定次第ではCapsule3 Pro+にも対抗できると思います。
実際のところEarfun Air Pro 4の音質でも不満は少ないので、コスパにおいてはCapsule 3 Pro+を上回っているでしょう。
高音域を重視するならCapsule3 Pro+、全体のバランスを求めるならEarfun Air Pro 4という評価になります。
【ノイズキャンセリング】Earfun Air Pro 4の勝ち
Earfun Air Pro 4 | Capsule3 Pro+ | Redmi Buds 5 Pro | |
---|---|---|---|
低域カット | |||
高域カット |
3機種ともに価格を考えたら実用的なレベルですが、それにしてもEarfun Air Pro 4のノイズカット性能は高いです。低域のカットに関してはRedmi Buds 5 ProとEarfun Air Pro 4は互角レベルで、どちらも1万円以下にしては強い。
しかしいずれの機種も高域のカットは弱めで、特にCapsule3 Pro+は人の話し声がほとんど聴こえてしまうほど弱いです。
ただEarfun Air Pro 4はアプリから複数のノイズキャンセリングモードを選ぶことができ、風切りカットやバランスモードなど幅広い。
Redmi Buds 5 Proは3つのモードしかなく、Capsule3 Pro+は強度を変えることすらできず。
つまり汎用的に使いやすいのはEarfun Air Pro 4という結論になります。
【外音取り込み】Redmi Buds 5 Proの勝ち
Earfun Air Pro 4 | Capsule3 Pro+ | Redmi Buds 5 Pro | |
---|---|---|---|
環境音の聞き取りやすさ | |||
音声の聞き取りやすさ | |||
音の自然さ |
一番自然に聞こえたのはRedmi Buds 5 Proでした。アプリで環境音と音声のどちらかにフォーカスして集音させることもできるので、状況によって使い分けできるのも便利。
Earfun Air Pro 4も同じくらい自然でしたが、音声フォーカスができるモードがないので利便性は負けていると思います。
Caspsule 3 Pro+は車や電車のブレーキ音といった高音が刺さりやすいせいで、耳への刺激が強すぎる印象もありました。
【バッテリー性能】Earfun Air Pro 4の勝ち
Earfun Air Pro 4 | Capsule3 Pro+ | Redmi Buds 5 Pro | |
---|---|---|---|
バッテリー持ち | 単体で約11時間(ANCオフ) ケース込みで最大52時間 | 単体で約6.5時間 ケース込みで約43時間 | 単体で約10時間(ANCオフ) ケース込みで最大38時間 |
急速充電 | 〇 | × | 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 | × | × |
急速充電にワイヤレス充電も対応し、ケース込みで最大52時間使えるEarfun Air Pro 4は優秀です。比較してみるとCapsule3 Pro+はバッテリー性能が弱い気がするので、頻繁に使うのは億劫になるかもしれない。
【マイク性能】Earfun Air Pro 4が一番自然に聞こえる
Earfun Air Pro 4 | Capsule3 Pro+ | Redmi Buds 5 Pro | |
---|---|---|---|
音の自然さ | |||
ノイズリダクション |
どれも性能的には悪くないですが、Earfun Air Pro 4が一番無難な品質だと思いました。ノイズリダクション性能も高く、違和感なく通話できそうです。
ただ、Redmi Buds 5 Proのノイズリダクション性能が優秀で、空気清浄機の音とか全く気にならないレベルにノイズカットしてくれます。外で使う頻度が多いなら、Redmi Buds 5 Proの方が実用的でしょう。
【装着感】Capsule Pro 3+が一番快適
Capsule3 Pro+は違和感なく使えるので気に入っています。イヤーピース自体も不快感がなく、長時間着けていても痒くなりづらいです。
まあ、いずれもスティック型で形状も似ているため、装着感の違いは微々たるものかもしれません。試聴できる環境があるなら、とりあえず試すのが最善です。
【操作性】Earfun Air Pro 4が一番使いやすい
Earfun Air Pro 4は側面にある窪みが分かりやすいおかげで、とてもタッチ操作がしやすい。
他の2機種でもタッチ操作は問題なくできますが、どこを押せばいいのか少し分かりづらかったです。
それにアプリを使ったタッチ操作のカスタマイズも、Earfunなら細かくできるのはメリットですね。
【アプリ】Earfun Air Pro 4が一番使いやすい
まずiPhoneとAndroidによってアプリの使い勝手が微妙に変わります。特にRedmiのアプリはiPhoneで使うとワイヤレスイヤホンを認識してくれず、なかなかイライラしますがAndroid版はスムーズに認識してくれました。SOUNDPEATSアプリもたまに接続が悪い時もあります。
その中でもEarfunはiPhoneとAndroidの両方でも問題なく使えていたので評価が高いです。
プリセットの種類も豊富でイコライザーの設定も細かくできます。コーデックの切り替えも対応しており、非常に使い勝手が良い印象。
まとめ
Earfun Air Pro 4は1万円以下のワイヤレスイヤホンとしては比類ないコスパを持っていると思います。音質だけで言えばCapsule3 Pro+も捨てがたいですが、日常的に使うことを想定するならEarfun Air Pro 4はかなり使いやすいです。
ノイズキャンセリングや外音取り込み、マイク性能やバッテリー性能など全てにおいてバランスが取れています。とりあえずEarfun Air Pro 4を選んでおけば損はしないでしょう。
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