最近は1万円くらいで音質良し、ノイキャン良しのワイヤレスイヤホンが増えていると思います。
ですが、最近発売されたAnkerのSoundcore Liberty 4というワイヤレスイヤホンは想像以上に機能が盛り込まれてました。
3Dオーディオとは、AirPods Proの機能である空間オーディオと同じようなものです。
それを1万円台という価格で体験できてしまう上に、イヤホンを着けているだけで心拍数やワークアウト機能など健康状態のモニタリングもできます。
これだけ機能があって音質も良いので、ワイヤレスイヤホンとしての出来がかなり良いと思いました。
AirPods Proのような高価なワイヤレスイヤホンを買うのに抵抗があるけど、似たような機能のモノを使ってみたいという方にオススメできます。
Liberty 4 の詳細
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.3 |
Bluetoothコーデック | SBC / AAC / LDAC |
最大再生時間 | 標準モード時:最大9時間(イヤホン本体) 最大28時間(充電ケース使用時) ノイズキャンセリングモード時:最大7時間(イヤホン本体) 最大24時間(充電ケース) |
防水性能 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ◯ |
外音取り込み | ◯ |
重さ | 約55g(充電ケース含む) 約5.8g(イヤホン本体) |
充電ポート | USB-C |
ワイヤレス充電 | ◯ |
マルチポイント | ◯ |
付属品はイヤーピース、USB-Cケーブル、取扱説明書です。
ケースはコンパクトなデザインで、蓋を上下にスライドさせて開閉するタイプです。
イヤホン本体はスティック型で、先端の部分を指でつまんで操作して曲の再生・停止などができます。
ちなみにイヤホンに使うイヤーピースは穴が楕円形で特殊なので、付属以外のイヤーピースは使えなさそうです。
アプリについて
Soundcore
Anker無料posted withアプリーチ
アプリでは以下の設定ができます。
- ノイキャン、外音取り込みモードの変更
- イコライザー設定
- タッチ操作の変更
- ヘルスモニタリング
- 3Dオーディオのモード変更
- 装着検出の設定
- ファームウェアアップデート
ノイズキャンセリングは周囲の騒音に合わせて自動で切り替えるか、手動で切り替えることができます。
自動にしておけば静かな場所で無駄にノイズキャンセリングを強くすることもなくなりますね。
イコライザー設定ではHearIDを適用すると、使用者の聴覚に合わせてイコライザーを自動で決めてくれます。
自動設定が合わなかったら、後から設定で自分好みに調整することもできます。
外音取り込みに関しては項目が2つだけで、全ての外音か音声フォーカスにするか選びます。
デフォルトは全ての外音になっていますが、音声を聞き取りやすくしたいなら音声フォーカスにした方がいいです。
3Dオーディオは固定の他にヘッドトラッキングがあります。
簡単に言うと、首を左に向けると音が左に集中して、右に向けると右に集中します。
健康モニタリングの記録はアプリから確認できます。
AirPods Pro第1世代と比較してみた
手元にAirPods Pro第1世代があったので比較してみました。
第1世代は2019年発売のワイヤレスイヤホンですが、中古でも未だに高いです。
Liberty 4 | AirPods Pro第1世代 | |
ハイレゾ | ○ | × |
バッテリー | イヤホン単体:最大9時間 ケース込み:最大28時間 | イヤホン単体:最大4.5時間 ケース込み:24時間くらい |
通話性能 | ◎ | ◎ |
ノイキャン | 〇 | ◎ |
防水 | IPX4 | IPX4 |
マルチポイント | 〇 | 〇 |
ヘルスモニタリング | 〇 | × |
空間オーディオ | 〇 | ◎ |
価格 | 14,990 | 中古2万円くらい |
音質の違い
AirPods Proは繊細でクリアな中高音という感じで、全体的にフラット寄りです。
Liberty 4はドンシャリ傾向でありつつ、クリアなサウンドも表現できていますし、ボーカルが近くに聞こえるのでロックやポップスに合いますね。
値段の割にAirPods Pro第1世代はあまり音が良くないと感じましたが、Liberty 4は1万円台のワイヤレスイヤホンとしてはかなり音が良い方だと思いました。
空間オーディオ
Liberty 4はハッキリと広がりを感じますが、加工感のある音になってしまい違和感を感じてしまいます。
対してAirPods Pro第1世代の方は違和感ないですし、常に空間オーディオにした方が音が良いような気がします。
Liberty 4の空間オーディオは音楽鑑賞には合わないかもしれませんが、動画鑑賞においては迫力と臨場感を味わえるので、使っていて楽しいですね。
手頃な価格で空間オーディオを楽しみたいならLiberty 4で体験してみるのも有りだと思います。
ノイキャン性能
AirPods Pro第1世代は流石の性能といった感じで、電車の走行音など大きい音もカットできています。
Liberty 4もカットできていないことはないですが、イヤーピースが耳に合わないと遮音性が落ちるので、付属のイヤーピースが合わない人だと思ったよりノイキャンが効かないと感じるかもしれません。
僕はサイズが合わなかったためか、ノイキャンが弱いような気がしました。
外音取り込み
AirPods Pro第1世代の方が全ての音が自然に聴こえます。
Liberty 4 も悪くないですが、少し違和感のある音に聴こえますね。
使えないことはないですが、もう少し自然な音にしてほしいところ。
総評
今更AirPods Pro第1世代を中古で安く買うくらいならLiberty 4を新品で買うことをオススメします。
音質は好みによりますが、迫力を求めるなら圧倒的にLiberty 4です。
Liberty 4の強みはAndroidでも空間オーディオやマルチポイントが使えてハイレゾ音源も再生できるところだと思います。加えて通話性能も高くてバッテリー持ちも良いため、コスパが高すぎますね。
Liberty 4のレビュー
1万円台という価格とは思えないくらいの多機能
1万5千円くらいでマルチポイント、ワイヤレス充電、LDAC再生、空間オーディオ対応、ヘルスモニタリング、ノイキャンと外音取り込みに対応しています。
この機能の多さには驚きですね。
ただ機能が多いだけじゃなく、どれも品質に問題がないところは凄いです。
ヘルスモニタリングはスマートウォッチを持っている人だとあまり使わないかもしれませんが、スマートウォッチを使ったことない人はこれを機にヘルスモニタリングの機能に触れてみるのも面白いと思います。
イヤホンを着けて運動すれば運動量を計測できますし、これまでどれくらい運動してきたのかログを残せるのも便利ですね。
こんな感じで、ただのワイヤレスイヤホンで終わらないところがLiberty 4 の強みだと思います。
広がりと迫力を感じるサウンド
音質について
低音:臨場感と迫力のある低音
中音:ハッキリとしていて、ボーカルの存在感を強く感じられる
高音:少し刺さるがイコライザーで調整すればクリアに聴こえる
音場:3DオーディオOFFでも立体感をしっかり感じられる
音の傾向:ドンシャリだが解像度の高さがある
一言で言うなら迫力のあるサウンドという感じです。
ロックやポップスに合いますし、立体感も感じられるので聴いてて自然とテンションが上がってくるような音楽体験ができますね。
ただ、高音が刺さり気味なので耳が疲れやすいです。
気になる人は気になると思うので、イコライザー設定は必須でしょう。
とりあえず高音を下げておけば大丈夫です。
空間オーディオは癖があるが、動画鑑賞には向いている
空間オーディオは、最初の印象だと迫力あって楽しいと思ったんですが、ちょっと音に違和感を感じるんですよね。
無理やり音を広げているというか、加工された不自然な音という印象です。
とはいえ、全く使い物にならないことはありません。
ライブ映像を見るときに使えば会場にいるかのような臨場感を味わえますし、映画で使えば迫力を感じて楽しいです。
なので、動画視聴に使う分には満足できる性能だと言えます。
ノイキャンと外音取り込みは普通レベル
ノイキャンと外音取り込みの性能は実用的ではありますが、期待しすぎない方がいいです。
AirPods proのようなレベルではありませんし、Soundcore Space A40と大して変わらないです。
電車の走行音レベルの強い騒音は満足にカットできませんが、それ以外なら普通にカットできるので問題ないでしょう。
外音取り込みも価格を考えたら文句ないという感じです。
どんな人にオススメ?
Liberty 4はこんな方におすすめ
- 空間オーディオを体験してみたい
- イヤホンでヘルスケア機能を使いたい
- ワイヤレス充電やマルチポイントなど多機能なワイヤレスイヤホンが欲しい
まとめ
音質評価
高音:
中音:
低音:
音場:
装着感:
遮音性:
メリット
- 空間オーディオで迫力のあるサウンドを楽しめる
- マルチポイント、ワイヤレス充電ができて便利
- 解像度の高い音質
- バッテリー持ちが良い
デメリット
- 空間オーディオに多少の不自然さを感じる
- ノイキャンと外音取り込みは普通
- イヤーピースが付属以外使えない
ノイキャンや外音取り込みの性能に多くを望まなければ、全体的に文句ないレベルのワイヤレスイヤホンだと思いました。
空間オーディオを1万円台で体験できるところも魅力的ですし、音質も普通に良くて満足度は高いですね。
1万円クラスでコスパの高いワイヤレスイヤホンが欲しいという人にLiberty 4 はオススメです!
保証に関して
Amazonや楽天で購入すれば購入から30日以内なら返金か交換が可能で、不具合で壊れた場合は18ヵ月以内なら交換可能という保証があります。
Anker公式で購入した場合にも同様の保証がありますが、Ankerの会員になれば製品保証期間が24ヵ月に増えるというメリットがあります。
基本的には、Amazonで購入した方がポイントだったり、セール時に安くなることもあるのでオススメです。