【SOUNDPEATS Clip1レビュー】1万円以下で失敗しないイヤーカフ型が欲しいならアリ

在宅ワークやテレワークが日常になって、イヤホンを使う時間が増えた人も多いのではないでしょうか。

カナル型イヤホンは音楽への没入感が高くて作業に集中できる一方で、Web会議が続くと耳の閉塞感や疲労感が気になってきます。

そんなとき、耳を塞がないイヤーカフ型イヤホンという選択肢に興味を持った方もいるはず。

ただ、オーディオ製品に少しこだわりがある人にとっては、1万円前後の製品って本当に満足できるのか不安になるはず。かといって2万円以上の製品に手を出すほどでもない。

そんな微妙なラインで迷っている人に向けて、今回はSOUNDPEATS Clip1を実際に使い込んでみました。

このレビューでは、ワイヤレスイヤホンを「音質」や「機能の多さ」ではなく、どれだけ「自然に手に取ってしまうか」という視点で見ています。

使うたびに操作を考える必要がない道具なのか?日常的に使いたくなるのか?そんなSOUNDPEATS Clip1を、実際に使い続けた体験を正直に記録します。

また、本製品はメーカー様より提供品を受けてレビューしています。

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利用期間は2026年01月31日(土) 23:59まで

目次

【音質と通話性能】散歩用として使いたくなる

使い始める前に気になっていたのは、次の2点です。

  • 1万円前後の製品の音質はどれほどのものか
  • ハイエンドモデルを買いたくなるような不満はあるのか

実際に使ってみると、音質はドンシャリ系で、オープンイヤー型にしては迫力があります。まるでカナル型イヤホンで聴いているかのような聴き応えは感じられるため、値段を考えたら優れたサウンド設計といえるでしょう。

ただし、価格なりの音質であることも事実です。初期状態だと低音の主張が強く、ボワっとしたような少し窮屈な音に感じました。とはいえ、イコライザーで調整すればバランスの良い音になるので、この手のながら聴きイヤホンにしては音の没入感が高いと言えます。

普段からHUAWEI FreeClipを使っている自分でも、「普通に良いぞ」と感じる音質でした。ちょっと良い音質のながら聴きイヤホンが欲しいなら、Clip1を選ぶのがおすすめです。

耳をふさがないけど迫力ある音を楽しみたい人にとってうってつけですが、音の解像感や分離感を求める人は満足できないかもしれません。

通話性能については、すでに所持しているHUAWEI FreeClipと比較すると集音性能は劣っている感覚です。

ただ、自宅の静かな環境で通話するくらいなら何のストレスもないマイク性能でした。通話用イヤホンとして使いたい人にもおすすめできるでしょう。

私個人の目線で役割を決めるとしたら、HUAWEI FreeClipは自宅で使う用、SOUNDPEATS Clip1は散歩のときに使う用としたい。

Clip1の方が良い意味で音が前に出ているので、出先でも比較的聞き取りやすいと感じました。

イコライザーで良い感じの音へ

デフォルトだとダイナミックEQという設定がONになっており、ドンシャリ気味なサウンドです。低音が過剰に感じたので、アプリからイコライザーを調整したら良い感じになりました。

アダプティブEQなら装着者に合わせた設定を自動で作ってくれるので、それを利用するといいでしょう。自分の好みにハマったなら、日常的に使いたくなるイヤホンへと昇華します。

Dolby Audioは好みが分かれる

Dolby Audioという、空間表現を高める機能があります。実際に使ってみて、好みが分かれそうだと思いました。

素直に音楽を聴きたいならオフでいい。ちょっとしたライブ感みたいな音を楽しみたいなら、音楽より動画視聴のときに使ってみる方が効果を感じられるでしょう。

ONにしたからといって、音質が良くなったという感覚にはなりませんでした。

【装着感と操作性】装着感は快適だがタッチ操作が残念

日常的に使い続けられるかどうかは、次の2点で判断しました。

  • 長時間使える快適さなのか
  • 操作はしやすいか

装着感は長時間でも快適

特にストレスはなく、1時間ほど散歩しながら使っていても問題なく使えました。2万円台で買えるFreeClipと遜色ないでしょう。

ただ、汚れが目立ちやすいので、清潔感を求める人はちょっと気になるかもしれません。

タッチ操作は反応が悪い

タッチセンサーに触れることで操作できますが、正直、反応が悪いです。センサーの範囲は広いものの、どこでも反応するわけではありません。タッチ操作に慣れるまで時間が要するところはマイナスポイントでしょう。

選ぶ前の注意点について

ライバルはCCイヤーカフ

比較対象になるとしたら、同社のCCイヤーカフでしょう。Clip1と同様にLDACに対応しているので、音質的な差は少なそうです。

しかし、バッテリー持ちはClip1が最大再生時間約8時間、約40時間(充電ケース併用)。対してCCイヤーカフは最大再生時間約6時間、約24時間(充電ケース併用)です。

より充電の手間を減らしたいなら、Clip1を選んだ方がいいでしょう。少しでも安さを優先させるなら、CCイヤーカフという選択肢がベストです。

マルチポイントの切り替えは若干遅い

マルチポイントに対応し、最大2台のデバイスを同時接続できます。しかし、切り替えのスムーズさはあまり感じられませんでした

2秒ほど待ってからじゃないと、別のデバイスへの切り替えが始まりません。クイックさを求める人にとっては、若干ストレスかもしれません。

メイン機として使いたくなるのか?

イヤーカフ型イヤホンに何を求めるかによって、必要なスペックの文脈は変わるでしょう。メインイヤホンとして使いたいなら、やはり音質やバッテリー持ちは大事です。

その点でいうと、Clip1はバッテリー持ちが優秀なため、日常的に使いやすいイヤーカフ型イヤホンとしての条件を満たしています。しかし、サブとして使うなら、そこまで頻繁に使う未来は想像できないかもしれません。

どんな人におすすめ?

向いている人
向いていない人
  • 1万円前後で失敗しにくいイヤーカフ型を使いたい
  • 迫力のある音質のイヤーカフ型が欲しい
  • カナル型が苦手な人
  • タッチ操作の精度を求める人
  • 騒がしい場所でも使いたい人
  • デザインの高級感を求める人
  • 音の解像感を求める人

耳をふさがない形状であるがゆえに、電車や飛行機など環境音がうるさい場所で使うのは不向きです。ほとんど音楽が聴こえません。

とはいえ、在宅勤務で長時間着けっぱなしで使いたい人、家族の呼びかけやインターホンの音など聞き逃したくない人にはおすすめ。音質より装着感重視の人にもピッタリです。

また、3千円程度の安いイヤーカフ型イヤホンとは違い、音質のクオリティは高め。コスパ重視で選びたい人にも最適です。

まとめ

迷わず使えるか
使いにくい
使いやすい
作業への集中度
低い
高い
使い続けたい感覚
ストレス
快適

使う前は「1万円前後の製品で本当に満足できるのか」と不安でしたが、実際に使い続けてみると、日常使いとしては十分な性能だと感じました。

特に散歩やちょっとした外出時に音楽を楽しむという用途においては、バッテリー持ちの良さと迫力ある音質が大きな強みです。

ただ、毎日使いたくなるかというと、正直「散歩のときに使いたくなる」という感じです。すでにHUAWEI FreeClipを持っているので。

それでもイヤーカフ型イヤホンという選択肢を試してみたい人、カナル型の閉塞感から解放されたい人にとっては、精神的負担の少ない価格帯で入門できる良い製品でしょう。

ただし、「高級感のあるデザイン」と「タッチ操作の精度」に関しては低評価です。この2点が気にならないなら、コスパの高いイヤーカフ型としておすすめできます。

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利用期間は2026年01月31日(土) 23:59まで

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