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ワイヤレスイヤホン

【W220T レビュー】ながら聴きや通話用で使いやすいインナーイヤー型イヤホン

2023年2月14日

最近はカナル型だけじゃなくて、インナーイヤー型のイヤホンも流行っているような気がします。インナーイヤー型イヤホンは装着が簡単で、長時間の使用も疲れにくいため、通話や作業用イヤホンとして使いやすいんですよね。

本記事で紹介するW220Tは正に通話用、作業用としてピッタリのワイヤレスイヤホンです。

おすすめなポイントは下記になります。

W220Tは音ゲーやFPSなど反応速度を求められるゲームにおいても、安定してプレイできるQualcomm aptX Adaptiveというコーデックを採用しています。

しかも、aptX Adaptiveのさらに上の性能を往くSnapdragon Soundに対応している珍しいインナーイヤー型イヤホンです。Snapdragon Soundはまだまだ普及していないコーデックなので、低価格で最新の技術を体験できるのは魅力的ですね。

そうは言っても僕の手持ちのデバイスにSnapdragon Sound対応機種がいないので試せなかったですが、それでも基本性能は高いと思いました。

そんなW220Tを使用したレビューをしていこうと思います。

本記事はメーカー様より提供品を受けて作成しています。

W220Tの詳細

Bluetooth規格Bluetooth 5.3
BluetoothコーデックSBC、aptX、aptX Adaptive
最大再生時間イヤホン単体:6時間
充電ケース:18時間
防水性能IP54
ノイズキャンセリング×
外音取り込み×
重さイヤホン単体:約4.2g
ケース込み:42g
充電ポートUSB-C
ワイヤレス充電×
マルチポイント×

付属品はUSB-Cケーブルと取扱説明書のみです。

ケースとイヤホンのカラーが黒、白、青の3種類あります。今回は青を選びました。

ケースの表
ケースの裏

水色寄りな青という感じなので、見た目が丸っこいのも相まってカワイイ印象ですね。

ケースがツヤツヤなので、結構反射してしいます。

イヤホン本体はAppleのAirPods 3のような見た目が特徴的なインナーイヤー型イヤホンです。

先端の部分をつまむことで音楽の再生や停止ができる感圧センサー式の操作方法となっています。

最近のワイヤレスイヤホンはタッチパネル式が多いので、こういった直感的な操作ができるタイプの方が好きですね。

イヤホンの重さは本体が約4g、ケース込みで約41gといったところです。4gはなかなか軽量だと思うので、使ってて重みを感じづらいと思います。

アプリについて

Edifier Connect

Edifier Connect

BEIJING EDIFIER TECHNOLOGY CO.,LTD.無料posted withアプリーチ

アプリでは以下の設定ができます。

  • バッテリー確認
  • イコライザ変更
  • ゲームモードのONとOFF
  • 感圧センサーの操作変更
  • 感度や音量の変更

アプリ内の項目というのはあまり多くないです。

まずバッテリー容量の確認ができます。

そしてイコライザーの設定ができます。
W220Tは4つのプリセットを使うことしかできないので、イコライザーをカスタムできないようです。

ゲームモードの変更はアプリからもできます。

タッチ操作の変更が可能で、先程挙げたゲームモードの切り替えもボタン操作だけで変更することができるので便利ですね。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSと比較してみる

違いを表にしました。

Air3 Deluxe HSW220T
コーデックAAC,SBC,LDACSBC、aptX、aptX Adaptive
Bluetoothバージョン5.25.3
再生時間イヤホン単体;約5時間
充電ケース:約20時間
イヤホン単体:6時間
充電ケース:18時間
防水規格IPX4IP54
低遅延モード

音質の違い

Air3 Deluxe HSの方が音場が広くて、低音が強いです。

コーデックがLDACということもあるので全体の解像度が高かったり、W220Tではできない「細かいイコライザーの調整」ができるのも強い。

ただ、中音がクリアに聴こえるという点ではW220Tの方が上だと感じました。

総合的に見ると低音の厚みがあって、イコライザで細かく調整できるAir3 Deluxe HSに軍配が上がってしまう。

それでも、Air3 Deluxe HSよりW220Tの方が温かみのある音だから、作業しながら音楽を聴くならW220Tをオススメしたいです。

装着感はAir3 Deluxe HSの方が耳に合いやすいと思います。

通話性能はW220Tの方が明らかに音声がクリアだったので、通話用イヤホンとしては圧勝です。

W220Tは装着感だったりSnapdragon Soundの対応機種が少なかったり色々と惜しい気がしますが、用途を絞って使うなら全く問題ないワイヤレスイヤホンです。

W220Tが向いている人

  • 通話用ワイヤレスイヤホンが欲しい
  • ながら聴き用のワイヤレスイヤホンを使いたい
  • Snapdragon Sound対応機種を持っている

Air3 Deluxe HSが向いている人

  • 音質重視のインナーイヤー型ワイヤレスイヤホンが欲しい
  • 装着しやすいワイヤレスイヤホンを使いたい
  • LDAC対応機種を持っている

W220Tを使用した感想

音質について

低音は控えめで、中音の輪郭がハッキリしていて、高音の抜け感が良い。
低音に関しては装着感で結構変わると思います。

試しに耳に押し当てて聴いてみたら低音が聴こえやすくなったので、装着感が合わないと低音が弱いと感じやすいでしょう。

低音は弱いですが、中高音の解像度が高いという感じなので、ボーカルメインで聴くのに合いそうです。

クリアで聴きやすい音という印象なので、ながら聴きイヤホンとしても活躍できそう。

最初聴いた時は味気ない音のように感じましたが、そのうち聴き心地の良さにハマっていきました。

残念なところがあるとすれば、イコライザーを自分でカスタマイズできなかったり、プリセットのイコライザーに切り替えても大した変化を感じられないところです。
ロックだと低音が強くなっているような気がするかも。

ちなみにXperia 1 Ⅱに繋いでaptX Adaptiveで聴いたり、iPhone SEでSBCで聴いたりしましたが、どちらかというとaptX Adaptiveの方が解像度が高いように聴こえます。
接続性に関してもAndroidの方がコーデックにおいて優れているので、iPhoneでW220Tを使ってもあまり恩恵がないように感じます。

とはいえ、この価格帯のインナーイヤー型イヤホンとしては音質が良いと思うので、サブのワイヤレスイヤホンとして使うも良し、メインで使うインナーイヤー型として使ってもいいクオリティです。

作業しながら音楽を聴く用のワイヤレスイヤホンとして使っていこうと思います。

Snapdragon Soundに対応している機種が少ない

W220Tは安価でSnapdragon Soundを体験できるワイヤレスイヤホンなわけですが、肝心のSnapdragon Soundに対応している機種が少ないという問題があります。
少なくとも僕が使っているPixel 7 ProとXperia 1 Ⅱには対応していなかったです。

無論、iPhoneでは使えません。

対応機種の一覧については、Qualcomm aptXの公式サイトから確認できます。

リストに乗っているのは海外スマホが多いので、国内で使えるスマホをまとめました。

  • Xperia 5 Ⅳ
  • Xperia 1 Ⅳ
  • Xperia 5 Ⅲ
  • Xperia 1 Ⅲ
  • Zenfone 9
  • motorola edge 30 Pro
  • motorola edge 20
  • Xiaomi 11T Pro
  • AQUOS R7
  • BlackShark 5 Pro

あまり低価格で買えるスマホが少ない印象ですね。

motorola edge 20かXiaomi 11T Proが比較的安いスマホになります。

そもそもSnapdragon Soundとは何ぞや?という疑問を持つ人がほとんどだと思います。

Snapdragon Soundとは

  • 24ビット96kHzハイレゾ対応
  • 32kHz超広帯域の音声通話品質
  • ゲームや動画視聴の低遅延を実現

遅延に関しては実際に使ってみないと分かりませんが、従来のaptX Adaptiveより低遅延なのかもしれないです。

24bit96kHzという数値はLDACと同じですが、LDACは遅延が大きいというデメリットがあるので、低遅延で高音質ならSnapdragon Soundの方が有利な気がしますね。

いぜれにせよiPhoneだと使えなくて、Androidでも使える機種が限られるところが残念。

装着感によって低音の聴こえ方が変わる

インナーイヤー型はカナル型より耳の圧迫は少ないもの、イヤホンの形状によっては耳に合わないこともあります。
耳に合わないと、長時間の使用で疲れやすい装着感ということになってしまいます。

僕の場合だと、あまり耳に合わないというか、使っていて耳が痛くなるのが早かったです。

他に使っているインナーイヤー型ワイヤレスイヤホンだとそこまで痛くなることはなかったので、ちゃんと装着ができていないのかも。

装着感が合わないと、低音にも影響が出ます。
低音がしっかり出ている場合と出ない場合というのは装着感が関係していて、イヤホンの位置を変えてみたりすると低音の違いが顕著に出てくると思います。

角度を変えたりして調整するといいかも

いざ使ってみて低音が弱いと感じたならイヤホンの位置を変えてみたりすると改善するかもしれません。

通話品質が良いので通話用イヤホンに向いている

W220TにはaptX Voiceとビームフォーミングノイズキャンセリングという2つの機能があります。

aptX Voiceにより微かな声でも聞き取り、ビームフォーミングノイズキャンセリングで環境ノイズを除去できます。

要するに、これら2つの機能のおかげで通話を快適にできるということです。

実際にPixel 7 Proに繋いでマイクを試しましたが、こちらが小さい声で録音した声でもクリアに聞こえていたので、性能は確かなものだと思います。

W220Tは低遅延モードもあるので、それを活かして通話用イヤホンとして使うのに向いていそうです。
例えば、W220Tでゲームをしながら友達と通話するとか。

ただ、前述した通り装着感が合わない可能性もあるので、その場合は長時間の使用だと辛いかもしれません。

どんな人にオススメ?

  • Snapdragon Soundを試してみたい人
  • ゲームや通話用のワイヤレスイヤホンが欲しい
  • 低音より中音と高音を求める人
  • Androidユーザー(Snapdragon Sound対応機種だと好ましい)

まとめ

音質評価

高音:
中音:
低音:
音場:
装着感:

メリット

  • 低価格でSnapdragon Soundに対応
  • マイク性能が高いので通話用に適している
  • ながら聴きしやすいサウンド

デメリット

  • イヤホンが装着しづらい
  • iPhoneだと機能を活かしきれない
  • 低音が薄い

Snapdragon Sound対応のスマホで使っていれば真価を発揮できたかもしれませんが、いかんせん対応機種が少なすぎる問題が痛いですね。

今後Snapdragon Sound対応のワイヤレスイヤホンが増えていくなら、それに対応しているスマホを持っていた方が良いのかな〜と思いました。

とはいえ、ワイヤレスイヤホンの性能がコーデックだけに依存することはないはずなので、対応していないから使わないのも勿体ないです。

W220Tは通話用途で使いやすそうだし、作業しながら音楽を聴くのにも丁度良いと思ったので、そういったワイヤレスイヤホンを求める方はぜひ使ってみてほしいです。

  • この記事を書いた人

ヤマ

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