音質の良いイヤホンと言うと、SONYのWF-1000XM4やAppleのAirPods Proが代表的なイメージかと思いますが、いずれも値段が高いので手を出しづらいと思います。
とはいえ、値段の高いワイヤレスイヤホンなら優れた音質の製品が多いのも事実。
ですが、今回紹介するfinalのZE3000は15,800円で購入でき、音質も個人的にはWF-1000XM4に勝るレベルだと感じられる製品です。
ノイズキャンセリングや外音取り込み機能は備わっていませんが、その代わり音質に特化して作られているイヤホンなので、30000円台のワイヤレスイヤホンの音質にも迫るクオリティとなっています。
10000円台のイヤホンだから価格相応の音質だと思い込んでいましたが、それを覆すほどZE3000は素晴らしい音質です。
そんなZE3000をしばらく使ってみたレビューをしていきたいと思います。
ZE3000の特徴、外観
商品名 | ZE3000 |
通信方式 | Bluetooth 5.2 |
コーデック | SBC、AAC、Qualcomm aptX、aptX Adaptive |
再生時間 | イヤホン本体:最大7時間 / ケース込み:最大35時間 |
充電時間 | イヤホン本体:約1.5時間 / 充電ケース:約2時間 |
バッテリー容量 | イヤホン本体:35mAh / 充電ケース:300mAh |
防水性能 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
外音取り込み | 非対応 |
タッチ操作 | 対応 |
片耳モード | 対応 |
音声通話 | 対応 |
付属品 | ・充電ケース ・final TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様 SS/S/M/L/LLサイズ ・USB TypeC 充電用ケーブル |
価格 | 15,800円 |
ケースは高級感のある見た目で、コンパクトなサイズ感です。
表面にシボ塗装という凹凸のある模様が施されているおかげで、高級感もありますし指紋も付きにくいです。
蓋の部分にはfinalのロゴと、底面にUSB-Cポートがあります。
蓋を開けると自動的にペアリングモードになってくれるのでペアリングも簡単です。
ZE3000のメリット
- 音質が1万円台にしては優秀すぎる
- ノイズキャン非対応だが遮音性は高い
- しっかりフィットする装着感
1万円台のワイヤレスイヤホンにしては音質が優秀すぎる
高音:
中音:
低音:
音質は非常にクリアで、フラット寄りです。
どの音域も聴きやすいので聴き疲れしない印象です。
ボーカルと楽器のバランスも良く、全体的のサウンドがしっかり聴こえてくる感じがしました。
ただ、低音に関しては迫力が薄い用に感じるので、そこは好みが分かれそうな気がします。
とにかくバランスの良いサウンドという感じなので、ダイナミックな音ではないです。
ドンシャリ感は薄いので、モニター寄りのサウンドという感じでしょうか。
どのジャンルでも合いそうな印象ですが、ロック系など低音を重視する曲だと若干物足りなさは感じるかなという印象です。
それでも全体的な解像度は高いので音質の満足度は高いです。
同価格帯のNeoBuds Proと比べてみても総合的な音質は圧倒的にZE3000の方が上でした。
WF-1000XM4と比べてみて、フラットな音という特徴は両者とも似ていると思います。
ただ、解像度に関してはWF-1000XM4が勝っているという感じです。
それでも価格差を考えるとZE3000の音質は素晴らしいと感じたので、音質だけ求めるのであればZE3000を選んでも後悔ないレベルだと思いました。
ノイズキャン非対応だが遮音性は高い
遮音性:
ノイキャンが無いので電車の中や人が多い場所だと音楽に集中しづらいですが、それ以外の場所であれば基本的に遮音性が高いので使いやすいです。
イヤーピースが耳に合うものを選べば遮音性は高くなるのでイヤーピースのサイズはちゃんと選んでおくとよいでしょう。
遮音性を高めやすいイヤーピースとして、SednaEarfit MAXがオススメなので、こちらを試してみる価値はあると思います。
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しっかりフィットする装着感
装着感:
角張ったイヤホンの見た目に反して意外としっかりフィットします。
イヤホン自体の重さが約5gという軽さなので、装着していて疲れやすいということもなかったです。
さらに、ZE3000は耳にフィットしやすい形状となっており、しっかりと音楽を聴くためのデザイン作りがされていますね。
ZE3000のデメリット
- 地味にイヤホンがケースから出しづらい
- ノイズキャンセリング等の諸々の機能が非対応
- 専用アプリが無い
地味にイヤホンがケースから出しづらい
ケースの蓋が緩めなのか、開けても勝手に閉じてしまって若干取り出しづらいと思いました。
ケース自体は指紋も目立ちづらく質感が良いので気に入ってますがもう少しケースから取り出しやすくしてほしかったです。
ノイズキャンセリング等の諸々の機能が非対応
ノイズキャンセリングや外音取り込み機能が非対応なので、これらを求める方はZE3000は合わないでしょう。
普段テレワークで外にあまり出なかったりする環境であればノイキャンも必要ないので使いやすいとは思います。
特に騒音が強い場所で使わなければノイキャンに頼ることもないと思いますが、ノイキャンを使うことで集中したいのであればZE3000は向かないです。
専用アプリが無い
専用のアプリが無いので、バッテリー状態の確認やイコライザ機能などが使えないです。
専用アプリがないから使いものにならないということにはなりませんが、あれば細かい設定もできて助かるので個人的にはあってほしかったです。
オススメのイヤーピース
SednaEarfit Crystalがオススメです。
実際に使っていますが、ZE3000の弱点である低音の迫力が多少増して聴こえるように感じるので付属のイヤーピースで物足りないと感じた方は着けてみる価値はあります。
耳が痒くなりやすい方にはSednaEarfit MAXも良いです。
音質の変化はないですが耳への刺激が少ない素材なので装着感が良くなります。
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まとめ
総合評価
高音:
中音:
低音:
装着感:
遮音性:
ZE3000が向いている人
ZE3000はこんな方におすすめ
- ワイヤレスイヤホンに音質を求める人
- ノイズキャンセリング等の機能が必要ない
- 2万円以下で購入したい
ワイヤレスイヤホンは有線イヤホンには勝てないだろうというイメージがありましたが、ZE3000を使ってからはワイヤレスイヤホンの可能性を感じられました。
それだけ音質の良さに感動してしまったので、良い音質を体験したい方はぜひZE3000を使ってほしいです。
ZE3000を購入してから他のワイヤレスイヤホンで音楽を聴くことが減るくらい音質の良さを気に入ってます。
値段的にも安い方なので、ノイキャンが必要ないという人はハイエンド製品を買うよりZE3000を買うほうがコスパが良いでしょう。
気になる方は家電量販店で視聴してから購入を検討することをオススメします!