最近テレワークの影響でイヤホンの需要が高まり、家でもイヤホンを使って作業をしている人が増えているかと思います。
そんな中、こういった悩みにも直面している人はいないでしょうか。
- テレワークをしていて、ノイズキャンセリングイヤホンを使って集中しているけど、耳が痛くて長時間使えない
- 音楽を聴きたいけど、周りの音も聞こえていた方が都合がいい
僕も集中したいときはノイズキャンセリング対応のヘッドホンを使って作業することが多いですが、長時間使っていると耳が痛くなるのが悩みどころでした。
そんな悩みを解決する手段の一つとして骨伝導イヤホンというものがありますが、今回はそれとも全く違う、新しい形のワイヤレスイヤホンを購入しました。
それがSONYのLinkBudsです。
LinkBudsを使用したことにより、上記の悩みを改善することができたので、本記事ではLinkBudsの良さ等を紹介したいと思います。
本記事を読んで分かること
- LinkBudsの特徴
- LinkBudsのメリット、デメリット
- LinkBudsのオススメポイント
- LinkBudsが向いている人
冒頭で記述した悩みに少しでも共感できるという方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
LinkBudsを購入した理由
テレワークで通話用にイヤホンを使うことが多いけど、カナル型だと耳が痒くなりやすいので、他に良い製品がないか探していました。
候補としては骨伝導とか開放型のイヤホンになるかなと思いましたが、つい最近販売したLinkBudsという商品に興味を持ってました。
購入前に家電量販店で視聴してみましたが、ファーストインプレッションとしては開放型の割に音質が意外と良かったのと、周りの音も自然に聴こえて面白いと思い、購入を決めました。
装着感に関しても特に問題がなかったので個人的には良い買い物をしたと思っています。
LinkBudsの特徴・機能
・耳を塞がないリング型イヤホン
カナル型イヤホンのように耳を完全に塞ぐ仕様とは反対に、耳を塞がない開放的な作りになっています。
そのため外音を自然に取り入れることができますし、耳への圧迫感も全然感じられないという装着感となります。
・コンパクトなデザイン
見た目としてはかなり小型なイヤホンとなっています。
WF-1000XM4と比較してみましたが、イヤホン本体とケースの大きさもLinkBudsの方が小さくなっています。
イヤホン自体が小さいおかげで耳が小さくても付けやすく、重さもほぼ感じられないので快適に付けられると思います。
・ノイズ低減により通話音声をクリアに届ける
AI技術により周囲の騒音を低減してれる機能が搭載されているので、例えばカフェで通話していても周りの音が相手から聞こえづらいという効果があります。
それでなくともマイク音質は優秀なので、かなり通話向きのイヤホンと言えます。
・IPX4相当の防水性能でスポーツ用にも使える
雨や汗も防げる防水性能なのでスポーツ用のイヤホンに使える性能になります。
外音が自然に聞こえる作りも相まって、外でランニングしている時でも周りの音も聞こえながら走れるので運動用に使っても問題ないと言えます。
・最長17.5時間のバッテリー持ち
本体のみで5.5時間、ケース充電込みで17.5時間というバッテリー持ちになるので、1日テレワークでイヤホンを付けっぱなしで使用したいという方にとってはバッテリーが弱いかもしれないです。
・様々な機能が搭載
ワイドエリアタップ
→耳周りをタップすると再生、停止ができるという機能があり、本体だけの操作も簡単にできます。
アダプティブボリュームコントロール
→周囲の音に合わせて自動で再生音量を調整してくれるので適切な音量で音楽を聴けます。
スピーク・トゥ・チャット
→イヤホンの装着者が声を発するだけで自動で再生中の音楽を停止する機能があるため、相手との会話を始める時をシームレスに行えます。
マルチペアリング
→最大8台まで機器とペアリングできます。
そのため1度ペアリングした機器との再接続が簡単になります。
音声アシスタント
→GoogleアシスタントとAmazon Alexaに対応しているので、イヤホンを付けた状態でアレクサの音声操作が可能になります。
LinkBudsの外観
パッケージは小さめで、環境に配慮した作りになっているようです。
付属品はUSBケーブルとフィッティングサポート、取扱説明書になります。
このフィッティングサポートですが、自分の耳の大きさに合わせてサイズを選択することで耳にフィットしやすくなります。
ケースのサイズは小さめで、WF-1000XM4のケースよりも小さいです。
充電はUSB-Cで接続します。
USBコネクタの隣にペアリングボタンがあり、これを長押しするとペアリングモードになります。
前面のボタンを押すとケースが開く作りになっています。
ケースを開けるとイヤホンが入っていて、取り出しやすい形で置いてあります。
イヤホン裏側は右耳、左耳が分かるようになっています。
実際に装着した状態です。
フィッティングサポートが合っていれば耳に引っかかる形になります。
LinkBudsの音質について
マイク音質含めた全体の音質の感想としては以下になります。
- 低音域は弱め
- イコライザやDSEE機能があるので音質はそこまで悪くない
- 通話音声は非常にクリア
- 外音は違和感なく聞こえる
Linkbudsは開放型イヤホンではありますが、リング型という特殊な形状が故に、周りの音が自然に取り込めるような作りになっています。
例えばAirPods ProやWF-1000XM4の外音取り込み機能より遥かに周辺の音が自然に聞こえます。
しかし開放型イヤホンの弱点と言えるの低音域が弱いというところ。
カナル型と違って耳の奥までイヤホンが入っているわけではないので低音が響きにくいです。
そのため音質重視のカナル型イヤホンに比べた時の音質の差はかなり感じます。
その上BluetoothコーデックはLDACに対応せず、AAC/SBC対応なので音質と接続の安定性は落ちるかと思います。
それでも開放型イヤホンにしては音質はかなり良い方ですし、接続も不安定とは感じないです。
過去に開放型イヤホンのAirPors 3を使っていましたが、音質はLinkBudsの方が良いと思います。
とは言え、イコライザ機能やDSEEがあるので多少は音質を自分好みに変えられるのが良いところです。
僕が設定しているイコライザはこんな感じです。
この設定だと高音域が聴きやすくなりますが、個人の好みで変えていくのが良いと思います。
マイク音質に関しては十分高性能で、周りのノイズ音を排除してくれる機能のおかげでクリアな音声を届けることができます。
他のイヤホンと比較
・WF-1000XM4
LinkBuds | WF-1000XM4 | |
---|---|---|
音質 | ○ | ◎ |
装着感 | ○ | ◎ |
マイク | ◎ | ○ |
開放感 | ○ | ✗ |
音漏れ | △ | ◎ |
バッテリー | △ | ○ |
価格 | 23,100円 | 33,000円 |
カナル型イヤホンとの比較になるので、音質においては開放型の方が少し劣ります。
それでもLinkBudsの音質は開放型イヤホンの割にカナル型イヤホンに全く劣っていないと思えるので流石SONY製のイヤホンだと思いました。
WF-1000XM4の装着感は耳の穴にピッタリ入るので閉鎖感というか、周りの音も遮断できて集中しやすいです。
ただ、人によってはその感覚が窮屈に感じますし、実際に使っていても耳が痛くなることが多いので、装着感はLinkBudsの方が自分には合ってました。
マイク性能に関しては、LinkBudsもWF-1000XM4もどちらも普通に使えるレベルですが、LinkBudsの周りの環境音を拾わない機能はめちゃくちゃ優秀です。
比較した結果として
- テレワークで通話用イヤホンとして使うならLinkBuds
- 音楽を高音質で聴きたい、ノイズキャンセリングで集中したいならWF-1000XM4
このような感想になりました。
万人にオススメできるのはWF-1000XM4の方ですが、用途がハッキリしているならLinkBudsの方が良いでしょう。
両方とも所持している身としては、周りの音を聴きながら散歩やショッピングしたり、通話をする時はLinkBuds
カフェなど周りの音がうるさい場所で集中して作業したい時はWF-1000XM4
こういった使い分けをしています。
WF-1000XM4の機能で外音取り込み機能があるので敢えてLinkBudsを使う必要もないと言えますが、LinkBudsの方が外音を自然に聞けるので僕はこっちの方が好きです。
ただし、電車や飛行機など騒音がでかすぎる環境の場合、LinkBudsで音楽を聴こうとしても騒音の方が勝ってまともに音楽が聴けないので、そういう時はノイズキャンセリングイヤホンを使う方が快適です。
・骨伝導イヤホン
LinkBuds | 骨伝導イヤホン | |
---|---|---|
音質 | ○ | ✗ |
装着感 | ○ | ◎ |
マイク | ◎ | ✗ |
開放感 | ○ | ◎ |
音漏れ | △ | ✗ |
バッテリー | △ | △ |
価格 | 23,100円 | 5,000円 |
手持ちの骨伝導イヤホンがAmazonで購入した安い製品なので音質に関してはLinkBudsには勝てないです。
装着感に関して、耳に優しいのは骨伝導という印象です。
耳の穴にフィットさせる必要がないので、大抵の人が使えると思いますし、開放感に関しても骨伝導が勝っているでしょう。
個人的な感想ですが骨伝導イヤホンの音質はあまり好きになれないですし、音漏れが半端ないので音楽をちゃんと聴きたい人には向かない印象です。
ハイエンド骨伝導イヤホンを使えば印象が違っていたかもしれません。
とりあえず言えるのは、装着感と開放感で言えば骨伝導イヤホンの方が優れているということです。
もしLinkBudsが耳に合わなかったという人は骨伝導イヤホンを使ってみるのも有りだと思いました。
LinkBudsのメリット
・耳を塞がないイヤホンなので装着感も良い感じ
実際に付けてみると分かりますが、イヤホン自体の重さがほとんどなく、耳を塞がずにフィットさせれることができるので付けていることを忘れるくらい快適な装着感です。
これまでカナル型イヤホンを使っていて耳への圧迫感に悩まされていましたが、その悩みが一気に解決されました。
フィッティングサポートが耳に合うようにサイズを選べばフィットしやすくなり、運動していても耳から外れにくいので安定感もあるかと思います。
逆にフィッティングサポートが合わない状態で使ってしまうとすぐに耳から外れてしまうので注意です。
・通話品質が高いのでテレワークで活躍してくれる
LinkBudsのマイク音質は非常にクリアなのでテレワーク時の通話で重宝できます。
さらに耳が疲れにくい装着感なので長時間付けっぱなしでも使えます。
テレワークで通話する頻度が高いという方は、カナル型イヤホンを使うよりも耳が痛くなりにくいと思うのでオススメできます。
・ランニング時など、状況によって使いやすい
防水性能と開放型イヤホンのメリットとして、汗や雨にも強いので運動向けの性能なのと、周りの音も聞こえるので屋外で運動していても安全に動けられます。
運動する時にイヤホンが外れないかどうかに関しては、フィッティングサポートをちゃんと合わせれば問題ないです。
それ以外の場面でも、例えば買い物する時にイヤホンを付けっぱなしでも店員の声がクリアに聞こえたり、自宅にいる時に玄関のチャイム音も聞こえるので周りの音が聞こえていた方がいい時に使うと役に立ちます。
LinkBudsのデメリット
・バッテリー持ちはそこまで良くない
イヤホンのバッテリーが5時間しか保たないので、1日中使いっぱなしというのは難しいです。
長く使うにしてもケースに入れて何回か充電することになるので、使いたい時に使えないというパターンも出るかもしれないです。
しかもイコライザ機能やDSEEをONにしているとわずかにバッテリーの減りが早くなるようなので5時間より速くバッテリーが切れると思います。
テレワークで使うなら適度に充電しながら使うのが良さそうです。
・場所によって音楽が聴こえにくい
周りの音がクリアに聴こえるというメリットは、使う場所によってはデメリットにもなります。
例えば電車や飛行機で使うと騒音がそのままダイレクトに伝わるので、音楽を聴こうとしてもまともに聴けないです。
これは開放型イヤホン全般に当てはまるデメリットなので仕方ないです。
もし音楽に集中したかったりちゃんと聴きたい場合は開放型イヤホンだと不満を感じるかもしれないので、心配な方は事前に試聴してみて自分に合うかどうか確認しておく必要があります。
・ワイヤレス充電できない
地味に残念なのがワイヤレス充電ができないという仕様です。
WF-1000XM4やAirPods Proはワイヤレス充電ができるのでケーブル要らずで充電できます。
ですがLinkBudsはケーブルでの充電しかできなので地味に不便です。
絶対欲しい機能というわけではないですが、個人的にはワイヤレス充電できる方が好きなので対応して欲しかった機能です。
まとめ
LinkBudsが向いている人
- テレワークで通話用イヤホンとして使いたい
- 耳が疲れにくいイヤホンを使いたい
- ランニング時など、周りの音も聞こえつつ音楽を聴きたい
LinkBudsのオススメポイント
- 優れた通話音質
- 自然な付け心地のイヤホン
- ながら聴きに適した開放型イヤホン
使用して1ヶ月くらいしますが、総合的に見て購入して満足できています。
使用用途がテレワークの通話用と作業しながら音楽を聴くことなので、自分には合っている製品だと思いました。
おまけに装着感も良く、付けていることを忘れるくらい快適なので1日付けっぱなしでも問題ないように感じられました。
ただ、イヤホンの形状が特殊なので耳に合わない、もしくは違和感を感じるという人もいるかもしれないので事前に家電量販店で試すのは必須です。
耳の形状にフィットして、使用用途に合っていれば最高のイヤホンなので是非使ってみてほしいです。