安くて音質の良いインナーイヤー型イヤホンとして、以前に「SOUNDPEATS Air3 Deluxe」を紹介しました。
そして、後継機として「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」が発売されたので、早速購入して使用してみました。
Air 3 Deluxe HSの特徴
- LDAC対応によりハイレゾ相当の音源に対応
- 全体の音質がAir 3 Deluxeより向上
- 長時間使いやすい装着感
- 低遅延モード搭載
- 再生時間はイヤホン単体5時間、ケース込み20時間
- 価格は7,180円
基本的な部分はAir 3 Deluxeとほぼ同じで、HSは音質がグレードアップした機種と捉えていただければ分かりやすいでしょう。
本記事ではAir 3 Deluxe HSを使用した感想と、前作のAir 3 Deluxeとの比較を紹介したいと思います。
ハイレゾ対応したインナーイヤー型イヤホンが気になる方はチェックしてほしいです。
Air3 Deluxe HSの詳細
製品名 | SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS |
重さ | イヤホン単体:約4g ケース込み:約36.3g |
防水規格 | IPX4 |
バッテリー | イヤホン単体;約5時間 ケース込み:約20時間 |
充電方式 | USB-C |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
コーデック | AAC,SBC,LDAC |
ノイズキャンセリング | × |
外音取り込み | × |
マルチポイント | × |
ドライバー | 14.2mm |
アプリ対応 | ⚪︎ |
低遅延モード | ⚪︎ |
自動装着検出 | ⚪︎ |
カラー | ブラック |
価格 | 7,180円 |
イヤホンとケースの見た目は、前作から特に変わらない様子です。
イヤホンのタッチセンサー部分の配色が金色になっているくらいでしょうか。
相変わらずのインナーイヤー型デザインです。
アプリについて
SOUNDPEATS
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アプリの内容も前作と大きく変わるところなく、ゲームモードや装着自動検出のON/OFFはアプリからできます。
イコライザー設定に関しては細かな違いがあります。
左の画像がAir3 Deluxe HSで、右の画像がAir3 Deluxeです。
見ての通り、イコライザーの設定項目がHSだと増えています。
これにより、HSは更に細かく低音域と中音域の調整ができるようになりました。
普段イコライザーを細かく設定するタイプの人にとっては嬉しい変更点ではないでしょうか。
Air3 Deluxeとの比較
製品名 | SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS | SOUNDPEATS Air3 Deluxe |
重さ | イヤホン単体:約4g ケース込み:約36.3g | イヤホン単体:約4g ケース込み:約33g |
防水規格 | IPX4 | IPX4 |
バッテリー | イヤホン単体:約5時間 ケース込み:約20時間 | イヤホン単体:約5時間 ケース込み:約21時間 |
充電方式 | USB-C | USB-C |
Bluetoothバージョン | 5.2 | 5.2 |
コーデック | AAC,SBC,LDAC | AAC,SBC,aptX-Adaptive |
ドライバー | 14.2mm | 14.2mm |
アプリ対応 | ⚪︎ | ⚪︎ |
自動装着検出 | ⚪︎ | ⚪︎ |
低遅延モード | ⚪︎ | ⚪︎ |
カラー | ブラック | ブラック |
価格 | 7,180円 | 5,880円 |
まず見た目に関してですが、全く違いが分かりませんでした。
タッチセンサー部分の配色が違う以外は同じだと思います。
ケースの配色もHSは金色、Air3 Deluxeは銀色という違いになります。
スペックに関しての違いは下記2点になります。
- バッテリー持ち
- コーデックの違い
バッテリーはAir3 Deluxeの方がケース込みで1時間多く再生できるくらいの違いですね。
大きな違いとしてはコーデックにあると思います。
音質が優れているのはLDACになりますが、aptX-adaptiveは接続性に優れていて、LDACよりも遅延や接続が切れにくいというメリットがあります。
なので、音質重視ならLDAC、接続性を優先するならaptX-adaptiveという分け方になります。
とはいっても、LDAC対応機種は一部のAndroid製品に限られるので、まずは手持ちのスマホがLDAC対応か確認すべきでしょう。
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音質に関してですが、コーデックの違いに関係なく、HSの方が音質が良いと感じました。
iPhoneで両方使ってみましたが、Air 3 Deluxeだとボヤけて聴こえる部分が、HSだと少し解像度が上がって聴こえるように感じます。
特にボーカルの音がハッキリ聴こえるようになり、中音が聴きやすくなりました。
低音や高音に関しても少し解像度が上がっている印象なので、全体のサウンドが向上していると思います。
もう1つHSが優れているポイントとして、イコライザーで設定できる項目が多いというところです。
Air 3 Deluxeだと設定できる数値が少なかったですが、HSだと細かく設定できるようになりました。
これにより、自分の好みの音質に近づけやすくなったので、音質重視の方にもオススメしやすくなりました。
ということなので、音質重視ならAir 3 Deluxe HS、価格重視ならAir 3 Deluxeを選ぶとよいでしょう。
Air 3 Deluxeが向いている人
- なるべく低価格でインナーイヤー型イヤホンを使いたい
- 音質にこだわらない
- 接続性が安定しているからaptX-adaptiveを使いたい
Air 3 Deluxe HSが向いている人
- LDAC接続できるデバイスを持っている人
- 音質を重視する
- イコライザで細かく設定したい
Air3 Deluxe HSのレビュー
音の解像度が上がり、コスパ最高になった
低音:軽快な低音という感じ。開放型としては悪くない低域。
中音:曇りのないハッキリとしたボーカルで、パワフルな感じがする中域。
高音:クリアな高域ですが、若干刺さる感じはある。
音場:ボーカルと楽器のバランスが良く、開放型らしい音の広がり。
音の傾向:中高域重視のサウンド。ボーカル好きにオススメ。
総じて中音がクッキリしていて、高音がクリアで聴きやすいという印象です。
音の傾向は前作と変わりませんが、全体の解像度が上がっているので音質の満足度は上がっていると思います。
低音域は開放型にしてはしっかりしていると思いますが、重たい低音というよりは軽い感じなので、低音好きの人は満足しづらいかもしれません。
高音に若干の刺さりを感じるので、イコライザーで調整するとよいです。
僕の場合、低音を強調させて中域を少し下げて低音寄りのサウンドにしています。
高音を上げると刺さるので、上げるよりは下げた方が聴き疲れしにくくなります。
AirPods 3のようなハイエンドなインナーイヤー型と比べても音質が負けていると思えないので、機能性を重視しないのであればAir3 Deluxe HSの方が圧倒的にコスパがいいです。
とにかく、1万円以下で聴けるインナーイヤー型としては音質が優秀だと思います。
ゲームモードでLDACでも低遅延を実現できる
アプリからゲームモードをONにすると、ゲームをする時や動画を見る時の遅延を下げることができます。
LDACで接続して使ってみましたが、動画を見る時の遅延がほぼ感じられないので動画視聴にも良さそうですし、音ゲー以外なら特に問題なく使えると思います。
ゲームモードの弱点としては、公式サイトに記載してありましたが通信距離が短くなってしまうというところです。
少し離れただけで音が途切れてしまので、ゲームや動画で使わないなら基本OFFにしておきましょう。
長時間使っていても疲れにくい装着感
インナーイヤー型を着けるときは耳に掛けるだけなので、長時間の動画視聴や通話でも疲れにくいところが好きです。
カナル型のように耳の奥まで圧迫されている感覚が無いので、開放的と言えます。
とはいえ、人によって耳の形が違うと思うので、着けづらいと感じる人もいるかもしれません。
確かに、運動する時とか耳から少しズレていく感じがするので、フィット感はあんまり良くないと思います。
やはり、激しい運動をする時や寝ながら使用したいという状況だとカナル型の方が使いやすいところはあります。
通話用のイヤホンとしても使いやすい
Air 3 Deluxeからマイク性能は変わっていませんが、相変わらず通話用として使いやすいです。
というのも、低価格にしては通話品質が悪くなく、Web会議でも使えるレベルだからです。
Air 3 Deluxeを使っていた時にしばらく仕事用に使っていて、通話相手ともしっかり会話できていたので問題なく使えると思います。
しかも、インナーイヤー型の装着感の良さもあるので、長時間のWEB会議でも耳が疲れにくいというメリットもあり、意外と仕事用にも使いやすいイヤホンです。
注意点としては、外で通話する状況だと周りの音も拾ってしまうので、相手の声が聞こえづらいというデメリットがあります。
なので、使うならなるべく室内や在宅ワークの時がオススメです。
Air3 Deluxe HSがオススメな人
こんな方におすすめ
- 低価格で音質の良いインナーイヤー型が欲しい
- カナル型が苦手という人
- テレワークなど、長時間使っても疲れにくいイヤホンを探している
- 静かな場所で音楽を聴くことが多い
まとめ
音質評価
高音:
中音:
低音:
音場:
装着感:
遮音性:
メリット
- 低価格でハイレゾ対応
- カナル型より疲れにくい装着感
- ゲームモードでゲームや動画を低遅延で聴ける
デメリット
- ノイズキャンセリングや外音取り込み機能なし
- イヤホンとケースに垢がつきやすい
- 激しい運動に向かないフィット感
SOUNDPEATS Air3 Deluxe HSをしばらく使ってみて、低価格で解像度の高い音質を楽しめるインナーイヤー型イヤホンは他にないと感じられました。
それだけ音が良いですし、耳に着けていても疲れにくいので作業しながら音楽を聴く時に捗ります。
本製品に限らず、SOUNDPEATSのイヤホンはAmazonのセールやクーポンで安くなることが多いです。
僕が発売日に購入した時は、クーポンで5000円ほどで購入できたので、この値段なら間違いなく買いですね。
Amazonの商品ページでクーポンが配布されていることもあるので、気になる方はこまめにAmazonをチェックしておくといいでしょう。
保証に関して
SOUNDPEATS製品は購入して30日以内なら返品、返金対応、1年以内なら不具合の保証を受け付けてくれます。
しかも、購入後30日以内の返品、返金はいかなる理由でも受け付けてくれます。
もし購入したけど自分には合わない、という場合でも返金できると思います。
詳しくは公式サイト記載の返品ポリシーをご覧ください。
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