トラックボールマウスを使っていると、腕は楽なんですけど手首がキツイ。というのも、マウスを握るときってどうしても手首を捻りますよね。
その角度は地味に負担がかかっているため、ずっと使っていると知らない間に手首が疲れてしまいます。
そんな角度から解放してくれるトラックボールマウスを見つけました。それが「ProtoArc EM05 NL」です。
62°の角度で握ることができ、ほぼ自然な姿勢を保てます。この角度だけでも快適すぎて、他のマウスに戻れなくなりそう。
といってもデメリットはあるので、半年ほど使ってみて感じたことを紹介していこうと思います。
他のトラックボールマウスより圧倒的に快適な角度
EM05 NLは傾斜角度62°という、珍しい傾斜角度をしているのが特徴。見た目は奇抜に見えますが、実際に握ってみると本当に快適です。
握手するときの角度と同じになるため、人間にとって自然な姿勢を維持したまま操作できるというわけです。
一般的なトラックボールマウスと比較してみても、違いは一目瞭然でしょう。
人によっては慣れない角度かもしれませんが、一般的なマウスを使っていて手首の痛みを感じているなら、EM05 NLを使えば改善できるかもしれません。
クリック音もかなり静か
私が使ってきたトラックボールマウスはことごとくクリック音がうるさかったのですが、EM05 NLはめちゃくちゃ静か。むしろコトコト感のある音で、聴いていて気持ちいいです。
ロジクールの定番トラックボールマウスのM575Sと比べてみても、音の違いは顕著でしょう。
意外と静音クリックのトラックボールマウスは少ないので、これだけでも差別化になっていると思います。静音なトラックボールマウスを求めている人にとっても、EM05 NLはおすすめです。
カスタマイズ性はいまひとつ
Protark EM05 NL | Pro Fit Ergo TB450 | Logicool M575S | |
重さ | 約158g | 約130g | 約145g |
角度 | 62° | 45° | 35° |
ボタン数 | 7個 | 7個 | 5個 |
センサー | 200DPI、400DPI、800DPI、1200DPI、1600DPI | 400DPI、800DPI、1200DPI、1600DPI | 公称値:400dpi 最大値:最大2000 |
接続タイプ | 2.4GHz、Bluetooth | 2.4GHz、Bluetooth | 2.4GHz、Bluetooth |
電池タイプ | USB-C | 単三形乾電池x1 | 単三形乾電池x1 |
バッテリー | 連続約120時間使用可能 | 電池寿命(USBレシーバー使用時):最長18ヵ月 電池寿命(Bluetooth使用時):最15ヵ月 | 電池寿命(Unifying USBレシーバー使用時):最長24ヵ月 電池寿命(Bluetooth使用時):最長20ヵ月 |
専用ソフトウェア | なし | KensingtonWorks | Logicool Options+ |
カラー | ブラック | ブラック | ブラック |
保証期間 | 不明 | 3年 | 1年 |
価格 | 9,980円 | 8,250円 | 7,400円 |
Bluetoothで2台、2.4GHzで1台、合計3台のデバイスとワイヤレス接続できるのはメリットです。しかしそれ以外で目立つ機能はありません。
ロジクールやケンジントンみたいに専用ソフトウェアがないので、ボタンカスタマイズやDPI調整も不可能。作業効率を高めづらいのはデメリットと言えます。
DPIについては、ホイール下のボタンを押せば200/400/800/1200/1600の五段階調整はできますが、細かく調整できないのは残念です。
MX Ergoとか多機能なモデルからの買い替えにはなり得ないかもしれません。しかしM575みたいなシンプルなトラックボールマウスからの乗り換えなら、検討の余地はあるでしょう。
汚れが目立ちやすい
使い始めは汚れを気にしていませんでしたが、ちょいちょい指紋が目立つようになってきました。特にクリックする部分は薄っすらと跡が付いてしまっています。
ロジクールのマウスを使っていたときはこうならなかったので、品質は微妙なのかもしれない。
清潔感を保ちたい人はストレスに感じるかもしれないです。
機能性は不要で、快適な角度を求めている人におすすめ
とにかく角度が快適なのですが、作業効率の観点で見るとそこまで優位性はないと思います。
セール価格なら7000円前後ですが、それでもちょっとお高いかも。専用ソフトウェアでカスタマイズしたいなら、8千円前後で買えるPro Fit Ergo TB450でもいいでしょう。
ただ手首を快適にさせたいだけなら、本製品はおすすめです。実際のところ、今まで使ったどのマウスより手首が楽ですね。
この角度で、さらに機能性も進化させたモデルが出れば理想的。なんにせよ快適な角度で操作したい人は使ってみてほしい。
関連記事
【ケンジントン Pro Fit Ergo TB450 レビュー】細かいところまで使いやすいトラックボールマウス
続きを見る
トラックボールマウスの定番「Logicool M575S」をレビュー
続きを見る
ロジクールを越えたかも?高コスパのトラックボールマウス「ProtoArc EM01 NL」をレビュー
続きを見る