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メッシュWiFiとは?機能と役割、中継機との違いを解説

2021年10月3日

2階建ての一軒家に住んでて、ネットワークの速度が安定しなくて悩んでいる人や中継ルーターを使ってもそこまで安定しないなんて人はいないだろうか。そんな人のためにメッシュWiFiというものがある。

まずメッシュの意味は「網目」のことで、メッシュWiFiはネットワークを網目のように広げるということ。つまり家中どこにいてもネットが途切れないのだ。


どういうことかいまいちイメージし辛いかもしれないが、通常のルーターと違ってメッシュWiFiのルーターというのは、基本的に複数のルーターを用いてネットワークを構築する。

メインのルーターがあって、サブのルーターはメインルーターの電波をキャッチして更に電波を広げてくれるという仕組みだ。一見中継ルーターと変わらないと思うかもしれないが、これについては明確な違いがあるので解説していく。

メッシュWiFiの特徴

家全体にネットワークを広げてくれるということなので、速度の安定、遅延の低下が実現できる。これの仕組みは、モデムに接続したメインとなるルーターと、メインルーターの電波を広げてくれるサテライトルーターがメインルーターで補えない範囲をカバーしてくれるからだ。

例えば、1階にメインルーターを置くとする。このままだと2階に電波は届かないのでサテライトルーターを2階に設置する。メインルーターがサテライトルーターを認識するとメインからサテライトへと無線で通信を行い、そのまま2階へと電波を広げてくれる。

サテライトはいわば分身のようなもので、1階のメインルーターと全く同じネットワークを速度を落とさず2階にも広げてくれるのがメッシュWiFiの特徴だ。しかも、サテライトは2台以上設置することも可能なので、数があればあるほど電波の範囲が広げられる。

もう一つの特徴として、複数のデバイスと接続しても速度に支障が出ないというところだ。
ルーター1台なら同時に接続する機器の数が多くなると速度が落ちるが、メッシュならルーターが複数あるのでルーター同士で負荷を分散できる。

とはいえ最近のルーターは同時接続機器の数も増えてたり速度も安定させる機能もあるのでよほどの数のWiFi機器を繋げない限りは効果を感じづらいかもしれない。

中継機との違い

まず中継機とは、既存で配置しているルーターの電波を文字通り中継し、回線速度が弱い箇所を補強してくれるという役割がある。

やろうとしていることはメッシュWiFiと同じだが、中継器は橋渡しの役割しかしてくれないので、ルーターの負荷を減らすわけでも無いし、SSIDを別で作る必要があるので中継器⇔ルーターの切り替えをしたい場合は手動でSSIDを接続し直すしかない。

対してメッシュルーターは、ルーターが分身のように働いてくれるので、負荷も分散されるし、SSIDも一つで済む。しかも接続するWiFI機器がどこに移動しようとも最適な位置にあるルーターに自動的に接続してくれるので速度が安定してる。

こうして見るとメッシュWiFIの方がメリットだらけなのだが、中継器の方が使いやすいパターンとしては、リビングにルーターを置いてて、自室に中継器を置いてその部屋だけでしか使わないSSIDとして使うとかなら中継器の方がコストも低いしわざわざメッシュWiFIを使う必要もないのかもしれない。

メッシュWiFiが向いている人

2階建てや3階建ての一軒家に住んでいる、WiFiの電波が届かない場所がある、なんて人がメッシュWiFiに向いている。逆に広くない家で使っても大して意味はない。
あくまで電波を広げてくれるのが主な機能であって、元々の速度を上げてくれるわけではないのでそこは理解してほしい。ネットワークの速度を上げたい場合はプロバイダを見直すか引っ越しなどをするしかない。

設置してみたけど速度が出ない場合

もし既にメッシュWiFiを導入済みだが、速度が全然出ない場所がある、という人のためにイーサネットバックホールという機能をおすすめしたい。


TP Link公式サイトの図を参考に説明すると、メッシュWiFiの典型的な例が上のイラストで、下のイラストがイーサネットバックホールの構成を表している。

イーサネットバックホールの説明がなかなか難しいのだが、要はメッシュルーターとサテライトの間にスイッチングハブを設置して、モデムに繋いだメッシュルーターとスイッチングハブを有線で繋ぎ、スイッチングハブとサテライトを有線で繋げば回線速度と範囲が大幅に上がるという仕組みだ。

おそらくモデムと有線で接続したときのルーターの無線の速度が2階でも同じ速度で出せるようになるということだろう。本来の構成ならメッシュルーターの電波をサテライトは無線で拾って広げてくれるのがメッシュWiFiの仕組みだが、一階のメッシュルーターとサテライトを間接的に有線で繋ぐことで、更に速度を向上できるのがイーサネットバックホールだ。

論より証拠ということなので、実家で通常のメッシュWiFI構成とイーサネットバックホール構成にしたときの速度の比較を記述していくが、その前にどのような構成なのかイラストにしたのでお見せしたい。

構成図

まずメッシュルーターを3台設置するパターンをイラストにしてみた。

通常、メッシュWiFIを構築するならこのような図になる。モデムと繋げるメッシュルーターを1階に配置し、二階に設置したサテライトルーター達とメッシュルーターをペアリングさせることで同じネットワーク(SSID)を家全体に広げてくれる。

実家が2階建てなのでこの構成を1度試してみたが、どうにもメインルーターとの距離が遠いサテライトにスマホを接続すると速度が遅くなるようで、2階に配置したサテライト同士で電波を拡張していないような気がした。

つまりメッシュルーターの電波は広げてくれるが、サテライトは無線でメッシュルーターの電波を拾い、広げてくれるのでメッシュルーターとサテライトルーターの物理的距離が遠くなるほど速度が低下するのだ。

実際、メッシュルーターの真上の部屋にサテライトを置くと、そこの部屋の回線速度は早かったが、もう一つのサテライトはメッシュルーターとの距離が遠かったため、明らかに速度が出なかったのだ。なので、イーサネットバックホールを使用して改善を試みた。

そしてこちらがイーサネットバックホールを使用するパターン

構成は簡単で、1階のメッシュルーターと2階のサテライトの間にスイッチングハブを置いてあげればいい。置き場所としては2階に続く階段の真ん中でも設置しやすい場合でもいい。実際に導入したときは結構めんどくさかった。なにしろクソ長い有線LANが必要になるので、それらを邪魔にならないように配線しなければならなかったからだ。

とりあえずメインルーターとスイッチングハブを有線で繋ぎ、スイッチングハブと一番近いサテライトルータを有線で繋げばイーサネットバックホール環境は完成だ。だいたいのメッシュルーターは特に設定しなくても自動的にこの構成になってくれると思うが、メーカー毎に一応確認は必要だろう。

実際の速度

下の画面が一階のメッシュルーターに繋いだ時の速度。モデムと有線で繋いだ状態で平均的に出る無線のスピードが300Mbpsくらいといったところ。

実家が契約しているプロバイダーは不明だが速度的に光回線だと思う。

こちらがイーサネットバックホールを使用してない、メッシュルーターとの距離が遠い2階のサテライトルーターと接続したときの速度。

100Mbpsはまあまあの速度だが、1階に比べて明らかに低下している。

こっちがメッシュルーターと距離が近い2階のサテライトルーターの速度。

やはりこちらの方がメッシュルーターとの距離が近いので2階でも速度は出ている。それでも下がりすぎか。

それで、こちらがイーサネットバックホールを使った2階の速度。どちらのサテライトに繋いでもこの速度を維持している。

導入はめんどくさかったが、この速度が安定して出てくれるので労力には見合っていると思う。

使用した機器

メッシュWiFIを安く構築するならTPLINK社が出しているものが一番良い。品質に文句はないし、アプリでルーターの管理も簡単なので初心者にもおすすめできる。

もしスイッチングハブも導入するならこちらもTPLINKの製品が安いのでおすすめ。電源供給と有線LANを刺すだけで細かい設定はいらない。

1階から2階に有線を張り巡らせたい場合、邪魔にならない箇所に両面テープを張り付けて有線LANをくっつけてあげると配線も綺麗にできる。しかもこの商品はフックがついているので簡単にLANケーブルを引っ掛けることができる。

まとめ

メッシュWiFIはこんな方におすすめ

  • 2階建ての一軒家のように広い家に住んでいる
  • 多くのWiFi機器を接続しても安定して使えるようにしたい

2階建てや3階建てのような広い家に住んでいる場合は、メッシュWi-Fiが断然おすすめ。

逆に一人暮らしとか狭い家に住んでいる場合は普通のルーターで事足りてしまうのでやめたほうがいい。

もし導入するならTPLINK製のメッシュWiFiがコストも低く導入も簡単なので、ぜひ使ってみてはいかがだろうか。

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